韓国女子代表戦を控える日本女子代表(なでしこジャパン)は21日、千葉市内の高円宮記念JFA夢フィールドでトレーニングを行った。初日には初招集のDF遠藤優(浦和)ら国内組7人とMF清家貴子(ブライトン)、FW千葉玲海菜(フランクフルト)の海外組2人の計9人が参加。追加招集となったFW上野真実(S広島R)は室内で別メニューとなり、8人がピッチ内で汗を流した。
週末に各所属クラブで公式戦を戦った選手たちは夕方から練習をスタート。内田篤人コーチと西入俊浩GKコーチが混ざり、大塚慶輔フィジカルコーチ主導の45分間のリカバリーメニューをこなした。
韓国戦で監督代行を務める佐々木則夫女子委員長は練習後に報道陣の囲み取材に応じ、「この短い期間だがコンディションを作っていかないといけない」と引き締め、全員が揃った後の「23日、24日は工夫したい」と選手たちにアプローチしていくつもりだという。
また、内田コーチについても言及し、「選手との距離感もフレンドリーな雰囲気を醸し出すセンスも素晴らしい」と笑みをこぼす。「明日の夜にだいたのメンバーが揃うので、自己紹介だけでなく、いろいろな話をしてもらう」。選手たちには「吸収しなさい」と促すつもりで、ゲーム形式のトレーニングでは一役買ってもらう予定だという。
過去に日本代表で活躍し、海外での経験も豊富な内田コーチの参加は選手たちにとって刺激になりそうだ。DF石川璃音(浦和)は「こうしてコーチで入ってくれてありがたい」と感謝。内田コーチの現役時代を振り返り、「テレビでプレーしている姿を見ていたので、なんか変な感じ」と憧れを語った。
練習後に内田コーチと“鳥かご”で交流を深めた清家は「ボール回し一つ取っても寄せ方、判断が違うなと思った」と技術を目の当たりに。「自分はサイドでプレーする時間も多いので、守備の奪い方は吸収したい」と今回の活動期間でパワーアップを図るつもりだ。
同じ右サイドバックの遠藤は内田コーチの印象を「柔らかい」とし、吸収したいことは「いっぱいある」と笑み。「例えば、私はビルドアップが課題だと思っているので、相手に寄せられたときの対処法を何パターンか、あとは、攻撃参加時のリスク管理も教えてもらいたい」と目を輝かせた。
なでしこジャパンは26日に国立競技場で韓国と対戦。試合は午後2時20分にキックオフされる。
(取材・文 成田敏彬)
Source: サッカー日本代表
コメント