今夏ブライトン挑戦のなでしこMF清家貴子「思ったよりできるんだなと」チーム食事会で三笘薫との“3時間隣席”エピソードも

MF清家貴子(ブライトン)
 なでしこジャパン(日本女子代表)のMF清家貴子(ブライトン)が21日、MIZUHO BLUE DREAM MATCH・韓国女子代表戦(26日・国立)に向けた合宿初日のトレーニング後に報道陣の取材に応じ、「結果でチームを引っ張る選手になりたいし、個で突破できる自分にしかない強みを出していければ」と意気込みを語った。

 26日の韓国戦はパリ五輪後最初の公式戦。清家にとっては今夏、三菱重工浦和レッズレディースからイングランド・ブライトンに活躍の場を移して以降、初めてのなでしこジャパン合流となる。

 イングランド挑戦後の清家は9月21日に行われたエバートンとの開幕節で、女子スーパーリーグ史上初となるデビュー戦ハットトリックの快挙を達成。その後はゴールこそないが、前線の一角で先発1試合、途中出場2試合と着実に出番を積み重ね、世界最高峰の舞台で存在感を放っている。

 イングランドでの日々を通じては「ボールに対する執着、球際の部分」に刺激を受けている様子。「練習でもドリブルで抜いたら後ろから引っ張ってくるところであったり、闘う部分を日頃から感じている。守備のところで負けていけないなと感じている」。一方、結果を出すことで掴んだ自信はなでしこジャパンにも活かされそうだ。

「海外挑戦という気持ちで行ったけど、その中でも多少は結果を残すことができて、思ったよりできるんだなという自信になった。今までは海外の選手、外国人の選手と試合をするのは代表のタイミングだけだったので、普段とちょっと違う感じだなと思っていたけど、今は日常からやれているので、ガンガン自分から仕掛けていけるようになっていると思う」

 パリ五輪ではグループリーグ初戦のスペイン戦、準々決勝のアメリカ戦に先発したが、いずれもハーフタイムに途中交代。他のグループリーグ2試合は途中出場に終わっており、今回の活動でさらなる飛躍の足がかりを掴みたい中、「ドリブルの突破、個での突破という個性を持った選手もチームにとって大事。自分がその役割を全うしたい」と強みをぶつけていく構えだ。

 また所属先のブライトンでは男子チームでプレーする同じ筑波大出身のMF三笘薫との交流もあった様子。「練習で一緒になることはないんですけど、チームの食事会で席が隣で、3時間くらい2人で日本語で喋ってました。端っこで……(笑)」。両者のキャラクターを感じさせるエピソードも明かした清家は「日本代表でもブライトンでもスターで、いなくてはいけない存在という立ち位置なので刺激にもなる。負けないように頑張りたい」と三笘同様の活躍を誓った。

(取材・文 竹内達也)
Source: サッカー日本代表

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