[10.26 国際親善試合 日本女子 4-0 韓国女子 国立]
約8年ぶりに日本女子代表(なでしこジャパン)の指揮を執った佐々木則夫監督代行は試合後の会見に登壇し、「8年ぶりに声も枯れました。僕がいけないんですけど」と冗談を交じえつつ試合を総括した。
「ちゃんと監督を決められなかった中で、今回はこういう立場になったが、これからまた新たななでしこジャパンがスタートする。彼女たちなら絶対にW杯、五輪で皆さんの期待に沿えるようなチームになる。そういうきっかけづくり、スタートにできたらと思ったが、65%ぐらいは現段階ではできたかなと思う」
パリ五輪後に池田太前監督が退任。佐々木女子委員長を中心に新監督の招へいに動いていたが、このタイミングには間に合わず、韓国戦は暫定的に佐々木女子委員長が指揮することになった。スタッフ編成においても内田篤人コーチが就任。練習での指導や選手への声がけなどで存在感を見せていたが、佐々木監督代行によると、セットプレーの担当も内田コーチだったという。
前半32分の先制点はそのセットプレーからMF長谷川唯の右CKにDF北川ひかるがニアで合わせて生まれた。「内田くんがセットプレーは担当していて、(先制点も)デザインされた、多少ブロックした形で前をフリーにする形だった」。そう指摘した佐々木監督代行は「長谷川選手のいいクロスでもあったし、まさかそこに北川選手が入ってきたのかとは僕も知らなかったけど、タイミングと、うっちーの攻略のおかげかなと思っている」と笑顔で称えていた。
「これで引退だと思いますので」。会見の最後をそう締めくくった佐々木監督代行。今後は女子委員長として新監督の招へいを急ぐことになる。次の目標は年末。以前には「12月に来年度の編成を描きながら、皆さんに発表する機会がある」としており、来年2月に予定されるシービリーブスカップには新監督の下で参戦するつもりだ。
(取材・文 西山紘平)
Source: サッカー日本代表
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