レアル指揮官がバルセロナの変化を指摘「哲学を変えている」「シャビと比較したくはない」

バルセロナの変化を語ったカルロ・アンチェロッティ監督
 レアル・マドリーカルロ・アンチェロッティ監督が伝統のエル・クラシコを前に、バルセロナのスタイルの変化を語った。26日のラ・リーガ第11節に向けた前日会見の内容をクラブ公式サイトが伝えている。

 今季のバルセロナはシャビ・エルナンデス前監督の後任として就任したハンジ・フリック新監督の下、以前よりも縦に速いサッカーを志向。レアルに勝ち点3差をつけてラ・リーガ首位に立ち、23日のUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)では過去6連敗だった天敵バイエルンを4-1で撃破した。

 アンチェロッティ監督は現在のバルセロナについて「彼らは少しフィロソフィーを変えている」と指摘。「プレーが変わってよりダイレクトになったが、シャビと比較したくはない。シャビは自分なりのやり方やアイディアで素晴らしい仕事をしていたよ。我々は彼のチームに負けることもあった」と振り返り、「今のバルセロナは違うが、シャビがいた時と同じように我々は彼らをリスペクトしている」と話した。

 また、試合に向けては「バルセロナはプレーに対して非常に明確な考えを持っており、とてもうまくやっている。とても勇敢なチームなので、我々はできる限りベストのプレーができるようにいい準備をしなければならない」と警戒し、その準備について次のように説明している。

「ボールを持っている時もそうでない時も、うまくやれるように準備している。相手がラインを上げてくるかもしれないし、我々の攻撃はそれに合わせたものになるだろう。ラインを下げてきた時も同じだ。そのような試合では勝つために完璧にやらなければいけないし、そのように努力するつもりだ」

 どちらが優位かという質問には「クラシコやダービーのような試合では本命を選ぶのは難しい」と答え、「その手の試合ではあらゆることが起こり得る。プレッシャーにどう対処できるか、そして試合の局面にも大きく左右される。一方のチームが主導権を握る瞬間もあれば、もう一方のチームが主導権を握る瞬間もある。時間をコントロールしなければいけないし、成功を収めるためにはそれを成し遂げることが重要だ」と勝負のポイントを語った。

 そして「その手の試合は多くを語る必要はない。明確かつシンプルな戦術を準備する必要がある。皆がプレーへの熱意や意欲、そして高いモチベーションや集中力を持っているので、多く語る必要がない試合だよ」と述べ、「その手の試合で私が大いに不安がっているのを見て、(ミラン時代にチームメイトだった)ファン・バステンが戦術は非常に明確だと言ってくれたことを覚えている。彼は私にこう言ったんだ。『私にボールを渡し、あとは一緒に祝うことを心配してくれ』とね。何度もそういうことがあった」と回顧。具体的なゲームプランは「今は言うつもりはない」とし、「明日起こったことを見てから私が間違っていたかどうか言ってほしい」とリクエストした。


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Source: 海外サッカー

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