[11.2 ルヴァン杯決勝 名古屋3-3(PK5-4)新潟 国立]
1点リードの後半30分に途中交代。延長、PK戦に及んだ死闘をベンチから見守ったMF和泉竜司だが、「優勝っていいなと思いました」。16年に明治大から鳴り物入りで名古屋に加入。プロ9年目での初タイトルの喜びをグッと噛み締めた。
国立決勝。およそ13年前の2012年1月9日に行われた高校サッカー選手権決勝で、輝きを放ったのが市立船橋高のエース・和泉竜司だった。出身地の三重県代表・四日市中央工高との対戦で話題を集めた一戦だったが、和泉は後半アディショナルタイム1分に起死回生の同点弾を決めると、延長後半5分にも決勝弾を記録した。
大規模な建て替えが行われたことで、当時の思い出を重ね合わせることは難しくなっている。ただ超満員で埋まったスタンドからの熱気は、当時と変わらないものを感じさせてくれた。
「10何年前ですけどね」とはにかみながら話した和泉も、「たくさんのサッカーファンが駆けつけてくれた中でやれるのはすごい楽しいというか、気持ちいいなと思いました。ゴールなりで魅せられれば良かったんですけど、タイトルが取れたので、そこはよかったのかなと思います」と達成感に浸っていた。
(取材・文 児玉幸洋)
●ルヴァン杯2024特集
Source: 国内リーグ
コメント