フランス対イスラエルの入場者数は16611人…厳戒警備&空虚なスタンドに現地メディア「前代未聞の雰囲気」

空席が目立った
 フランス代表は14日、スタッド・ド・フランスでUEFAネーションズリーグ(UNL)のイスラエル代表戦を行って0-0で引き分けた。情勢を考慮して厳戒な警備体制が敷かれる中、入場者数は同会場での代表戦史上最少(コロナ禍を除く)となる16611人にとどまった。

 イスラエルに関しては今月7日、オランダで開催されたUEFAヨーロッパリーグ(EL)のアヤックス対マッカビ・テルアビブで試合後にイスラエル人サポーターが襲撃される事件が発生した。現地報道などによると、ガザ地区戦闘に起因した反ユダヤ主義的な暴力行為とみられている。

 そうした中、14日にパリで開催されたフランス対イスラエルでは4000人の警備隊と1600人の民間警備員を動員。『フランス通信社(AFP)』によると一部のフランス議員から試合の延期や別会場での実施を求める声もあったという。来場したフランスのエマニュエル・マクロン大統領は「反ユダヤ主義に屈しない」とコメントしたほか、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相へ開催に向けて安全対策を講じることを伝えていたと報じられている。

 ただ『RMCスポーツ』が「前代未聞の雰囲気」と伝えたように、強力な警備体制が敷かれた一戦に訪れたファンは16611人にとどまった。現地メディアは安全への懸念や試合への関心など原因は様々あるとしているが、この数字はおよそ8万人を収容するスタッド・ド・フランスでのフランス代表戦で、コロナ禍での開催を除いて史上最少のもの。『レキップ』によると、フランス国内の試合でも2009年にスタッド・ムニシパル・ドゥ・ルドゥルで行われたフェロー諸島戦(1万6000人)以来だというが、当時は収容人数が1万9000人程度の小規模なスタジアムで行われていたため「空虚感は全く比較にならない」と伝えている。

 なお試合中にはスタンドの一部で揉め事が発生したが、警備員の介入もあって大きな騒動には発展せず、無事に試合終了を迎えた。イスラエル代表チームにも十分な警備が用意され、ラン・ベン・シモン監督は「我々を守ってくれた警備に感謝したい」と述べている。


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Source: 海外サッカー

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