法政大は3日、Jリーグクラブ内定選手記者会見を実施した。6選手が登壇し、それぞれの想いを述べた。
今季ゲームキャプテンを務めたMF中川敦瑛(横浜FCユース)は柏レイソルに進む。柏はJ1最終節を残す中で残留が確定していないが、「北海道コンサドーレ札幌戦が残っている。自分はそこに立つチャンスがあると思っているので、まずは最終戦に絡めるようにこれから頑張っていきたい」と大一番でのJ1デビューに意欲を見せた。
Jリーグ公式サイトによれば柏の今季チャンスクリエイト総数はJ1で4位の500回を記録している一方、ゴール数は同ワースト2位の39点となっている。登壇した柏の李昌源スカウト兼サポートコーチは「(柏が)低迷した一つの要因としてはやはり得点力のところ」とコメント。「得点力、決めるところ、ゴールに絡むところを非常に期待しています」と中川について話した。
惜しくもJ1昇格を逃したV・ファーレン長崎は、MF青木俊輔(東福岡高)の加入が内定している。青木は昇格を導くべく、10ゴール10アシストの目標を設定。千葉雅俊強化担当は「競争を勝ち抜いて、ぜひ来年ピッチで暴れてもらいたい」と期待を寄せた。
DF竹内豊(新潟明訓高)とMF溝口駿(法政二高)はカターレ富山へ。竹内は「プロサッカー選手になれてとても嬉しい気持ちもあるんですが、 素晴らしい責任のある職業に就いたからには、今以上に責任感や自覚を持ってプレーしなければいけない」と決意を新たにした。溝口はこれまで所属したチームのスタッフや仲間、両親への感謝を述べながら「子どもたちに夢を与えられるような選手になりたい」と抱負を述べた。
福島ユナイテッドFCへの加入が内定しているMF中村翼(横浜FMユース)は「ここからが自分の勝負の世界」と強調し、「同じポジションには素晴らしい選手もいますけど、負けないようにしっかり競争に勝って試合に出られるように頑張っていきたい」とコメント。同じく福島へ進むFW石井稜真(福岡U-18)は「得点を重ねて目に見える結果でチームに貢献して、チームの目標であるJ2昇格に向けて即戦力として貢献できるように努力していきたい」と力を込めた。
以下、6選手への各クラブ代表者コメント
●MF中川敦瑛(横浜FCユース/柏内定)
李昌源スカウト兼サポートコーチ
「僕がスカウト活動を始めたのは2022年の夏からなんですけど、そのときに法政大の試合を見てほぼ一目惚れというか、本当に良い選手だなという印象を受けてずっと追っていました。今年の3月に1週間ほど練習参加してもらい、現場の評価も非常に高くすぐオファーを出そうという話になった記憶があります」
「特長としては、攻撃のところで一言で言うと非常にサッカーが上手い選手という印象があります。狭いエリアでもプレーできて、人を使えて使われることもできる。得点力、決めるところ、ゴールに絡むところを非常に期待しています」
●MF青木俊輔(東福岡高/長崎内定)
千葉雅俊強化担当
「特長は切れ味鋭いドリブル突破、仕掛け、左利き。クロスや技術の高さが目につき、3月の練習参加でも存分にピッチで表現してくれました。それ以外にも向上心。うまくなりたいという姿勢だったり、練習に参加したときも物怖じせず周りの選手に声をかけたり、 要求する声だったりっていう、そういう強気な姿勢っていう人間性も総合的に評価をして早いタイミングでオファーを出させていただきました」
●DF竹内豊(新潟明訓高/富山内定)、MF溝口駿(法政二高/富山内定)
高橋駿太強化部強化担当
「我々カターレ富山には法政出身がいて(長山一也コーチ、MF末木裕也、MF安光将作、MF 高橋馨希)、チームの中心になって戦ってくれています。来シーズン溝口選手、竹内選手が内定してくれることを大変嬉しく思います。この2人には来季中心選手になってもらえるように期待しています」
●FW石井稜真(福岡U-18/福島内定)、MF中村翼(横浜FMユース/福島内定)
玉手淳一強化部長
「石井選手は得点感覚やシュートの技術、センスと恵まれた体格を活かした運動能力。中村選手は左足のパンチのあるシュートやクロス、ドリブルで運べる推進力。どちらもJ3でも十分通用すると思います。来年は2人にぜひとも躍動していただき、J2昇格の原動力となれるように大変期待しています」
(取材・文 加藤直岐)
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