阪南大高はプリンス最終節でチャンスを得た選手たちが奮闘。大阪代表として臨む選手権へ、MF福本一太主将「一番大事なのは初戦」「優勝目指してやっていきたい」

選手権大阪府代表の阪南大高MF福本一太主将はライバルたちからエールを受けたという
[11.30 プリンスリーグ関西1部第18節 阪南大高 2-3 興國高 J-GREEN堺S3]

 選手権大阪府代表の阪南大高は11月30日、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ 2024 関西1部最終節で興國高(大阪)と戦い、2-3で敗れた。先発を大きく入れ替え、1年時からAチームでプレーするMF大川元裕(3年)やゲーム主将のMF池畑裕吏(3年)、10番FW弓場潤哉(3年)らが先発。3位から4位に後退して全日程を終えたが、0-3から池畑と弓場のゴールで1点差に迫るなど前向きなゲームとなった。

 この日、ベンチ外で運営をサポートしていたMF福本一太主将(3年)は、「サブ組とスタート組でやっぱ差があるって監督からよく言われてるんで、今日はそういうとこでチャンスっていう意味で全員がやってたんで。1人1人ハードワークもしてたと思うし、諦めずに最後までやってたと思います。やっぱ全員が選手権に関わってくれるメンバーだと思ってるんで、頑張って欲しいと思います」と期待した。

 プリンスリーグ関西1部・2部の最終節と閉会式が集中開催されたJ-GREEN堺には、選手権大阪府予選を戦ったライバル校の選手たちも多数。福本は「色々なチーム、負けたチームとかからも、『頑張れよ』とか色々な声をもらうんで、そういうのは力になりますし、やっぱ負けてはいけないなっていう、大阪の代表としてそういう気持ちが強くなります」と語る。

 1年間を通して取り組みの姿勢が変わったというチームは今季、夏冬の全国大会でともに大阪府代表に。インターハイ初戦で優勝候補の大津高(熊本)を2-1で下しているほか、プリンスリーグ関西1部でも優勝したG大阪ユースと2位の京都U-18からそれぞれ白星を挙げている。総得点数もリーグダントツトップの50得点だ。

 選手権は青森山田高、静岡学園高、尚志高、東福岡高とプレミアリーグ勢4チームが同居するAブロックに入る組み合わせ。初戦の相手はプリンスリーグ北信越1部2位の強豪・新潟明訓高と戦うことになった。

 新潟明訓はプレミアリーグ勢の帝京長岡高を1-0で下すなど、激戦区の新潟県予選を無失点で制しているチーム。プリンスリーグ関西1部で2年連続2桁得点の福本は、「攻撃力っていうのは今年の強みでもあると思う。ゴール前のところは未完成な感じもあるんで、この質を上げるところだったり、もっと練習から意識高く持ってやっていかないといけないかなと思います」と引き締めた。

 阪南大高は2021年度大会以来、3年ぶりの選手権。FW鈴木章斗(現湘南)が奈良育英高との2回戦で個人での1試合最多得点記録となる5ゴールをマークするなど、計7得点で得点王に輝いている。

「(3年前の大会を)覚えています」という福本は、「どこも予選を勝ち抜いてきているチームなんで、どの試合もしんどい試合にはなると思ってるんで、最後まで一戦一戦、まず一戦必勝でやっていかないといけないと思っています。まず一番大事なのは初戦だと思うんで。この年代は誰も経験したことないんで。だから、その初戦でいいプレーできたとしたら、全然その次も勝っていける力はあると思うんで、優勝目指してやっていきたいと思います」と意気込んだ。

1年時からAチームでプレーするMF大川元裕は右サイドでプレー
ゲーム主将のMF池畑裕吏は1ゴール
FW弓場潤哉は追撃ゴールを決めた

(取材・文 吉田太郎)


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Source: 大学高校サッカー

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