[12.5 ACL2 GL第6節 広島 4-1 東方 Eピース]
サンフレッチェ広島は5日、AFCチャンピオンズリーグ2のE組第6節で東方足球隊を4-1で破った。MF青山敏弘は現役ホーム最終戦となる中、同点ゴールを決めて千両役者ぶりを発揮。契約満了となるMF柏好文も先発出場して見せ場を作り、中2日で迎えるJ1最終節へ弾みをつけた。
ACL2のGL首位通過がすでに決まっている広島はJ1最終節に向けてターンオーバーを敢行した。直近のリーグ戦からの連続スタメンはGK大迫敬介とFWゴンサロ・パシエンシアの2人。DF細谷航平、DF松本大弥、DF志知孝明の3バックに2ボランチは青山とMF中島洋太朗のコンビとなった。右ウイングはMF越道草太、左ウイングは柏。MF満田誠とMFマルコス・ジュニオールの2シャドーで最前線にパシエンシアが入った。
先制点は前半10分、東方足球隊に生まれた。MFウー・ユーシーが左サイドを抜け出すと細谷を振り切ってシュート。ボールは大迫の手をかすめてゴールネットに突き刺さった。
追いかける広島は直後の同12分、青山がノールック気味に出したスルーパスに柏が反応して右足を振る。これは枠を捉えられなかったが、注目ホットラインのゴールに迫るプレーでスタジアムが沸いた。続く同18分にも青山のロングフィードから柏がボールを受けるも、突破するところをファウルで止められた。さらに同25分、左サイドから柏が上げたクロスに青山が飛び込んだが手前で相手選手にクリアされた。
青山がチャンスに絡むシーンが続くと前半36分、待望の瞬間が訪れた。ペナルティエリア内で青山がこぼれ球を拾って混戦になる中、満田の落としを受けた志知が強烈なダイレクトシュート。これはGKに阻まれるも、こぼれ球に走り込んだ青山が左足でゴールネットを揺らした。青山が今季開業した広島サッカースタジアム(エディオンピースウイング広島)で得点するのはこれが初めて。バンディエラの惜別弾にスタジアムは大きく沸いた。
1-1で折り返した後半7分、広島はカウンターを受けて1対2の状況となったが松本がパスカットし、こぼれ球に対するシュートもブロック。ピンチを凌ぐと直後の同8分、越道のクロスをパシエンシアが頭で合わせて逆転した。
さらに後半12分、パシエンシアのポストプレーから満田が右サイドに展開したボールを松本が折り返し、中央で中島がシュート。これがゴール右に決まって2点差とした。高校3年生の中島は公式戦でのホーム初ゴールとなった。なおも広島は同28分、満田のパスを受けたFWピエロス・ソティリウが狙いすましたシュートを決めて勝利を手繰り寄せた。
ミヒャエル・スキッベ監督は後半29分にMF川辺駿を投入。青山の背番号「6」を受け継ぐ川辺はその青山と2ボランチを組む形になった。青山は同39分に交代。ピッチを離れる際には東方の選手やベンチメンバーからも拍手が送られた。
後半44分にはMFトルガイ・アルスランのスルーパスで柏が抜け出したが、シュートはGKにセーブされて得点ならず。それでも4-1でタイムアップを迎え、GLを5勝1分の無敗で終了した。
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Source: 国内リーグ
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