[12.8 J1第38節 神戸3-0湘南 ノエスタ]
湘南ベルマーレの今季最終戦は完敗に終わったが、MF阿部浩之は「久しぶりにやってて楽しかった」と振り返った。「すごい強度があってというチームと、あの頃のチームで試合がしたかったですけどね」。勝って連覇を決めたヴィッセル神戸のみせたパフォーマンスは、かつてG大阪や川崎Fで常勝軍団にいた35歳MFの心の火を再燃させたようだ。
今季限りで退団が発表になった阿部にとっては、湘南でのラストゲームでもあった。ベンチスタートだった阿部は、2点を追う後半開始から登場。「相手の勢いもすごかったけど、自分が入ったらわざとペースダウンさせて相手を走らせようと感じていた」。ベテランらしく冷静なプレーでチームを落ち着かせた。
「リーグ戦で見れば半分ぐらいの試合はいい試合ができるなってきたし、前半が悪くても後半立て直すこともできてきた。前半でいい試合もできるようになってきた。それを一試合通してどんだけ長くいいゲームができるようになるかが次のステップ。(強いチームは)そもそも負けるって思ってないというか、悪くて引き分けと思っている。悪く言えば喜びが大きすぎる。勝って当たり前というくらいの感覚になれば、もっと上に行けるのかなと思います」
湘南には22年7月の移籍で名古屋から加入。J1リーグ戦は2年半で67試合に出場。今季も25試合に出場して3得点を決めていたが、先日、契約満了による退団が発表になった。「楽しかったし、自分なりにいっぱい刺激ももらえた。学ぶことも多かったし、充実した2年半でした」と改めて振り返った阿部。今後については「僕も分からない」とするも、「これからの人生、サッカーだけじゃなくていろんなことに繋げていきたなと思います」と清々しい表情をみせていた。
(取材・文 児玉幸洋)
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