10日のJリーグアウォーズでは、7人の元Jリーガーが功労選手賞を受賞した。昨シーズンに現役を退いた柏木陽介氏(36)は、今シーズン限りで北海道コンサドーレ札幌の指揮官を退いたペトロヴィッチ監督に言及。サンフレッチェ広島や浦和レッズでともに戦った恩師について「ミシャが残したものは偉大」と振り返った。
柏木氏にとって、広島で2006シーズンのトップ昇格から起用を続けた指揮官であり、浦和でも12シーズンから再び同チームで戦った縁がある。直近でペトロヴィッチ監督に会いに行っていたことを明かすと、「おじいちゃんなので……うれしくてガッツリ酒飲んで酔っ払っていました(笑)」と様子を伝えた。
“ミシャ式”という3-4-2-1の布陣は、日本サッカーに大きな影響を与えた。柏木氏も「(イビチャ・)オシムさんが来て、ミシャが来て。その2人は日本に合うサッカーを作ってくれた人たちだと本当に思う」とその印象を改めて強調。戦術だけでなく、その人柄も含めて、当時を振り返った。
「(ペトロヴィッチ監督は)なによりも愛にあふれた人。みんながミシャのもとでやってよかったと言っている。出れなかった選手もミシャとやれてよかったという人がほとんど。戦術とか云々より、この人についていこうと思えるチーム作りをしていたこと。ミシャは戦術もついてきたけど、そういうのがミシャのすごさ」
感謝しているからこそ、柏木氏は「疲れたと言っていたので、一回休ませてあげてほしい」と願う。「元気にいてほしい。体が心配なんでね、ちょっと一回おとなしくさせてあげてほしい」と体を労わっていた。
(取材・文 石川祐介)
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