[MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16]決勝で同点弾の尚志FW須釜朱王が計5得点で大会得点王に

前半24分、尚志高FW須釜朱王(1年=鹿島アントラーズジュニアユース出身)が今大会5得点目のゴール
[12.16 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16決勝 前橋育英高 2-1 尚志高 時之栖うさぎ島G]

 決勝戦で同点ゴールを決めて3戦連発。計5得点の尚志高FW須釜朱王(1年=鹿島アントラーズジュニアユース出身)が、2024 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16ルーキーリーグの得点王に輝いた。

 0-1の前半24分、須釜は左SB寺田悠真のロングフィードを中央左寄りの位置で受けると、相手GKとDFの位置を確認。左へのターンから「敵が前にいたんで、1回、シュートフェイント入れて、あとは振り抜きました」。強烈な右足シュートで1-1。個の力で歓喜をもたらした。

 4得点で並んでいたチームメイトのMF若林衣武希を振り切り、単独で得点王を獲得。須釜は「昨日とかチーム全体で繋いでくれた点なんで、あとは決めるだけだったんで、チームメイトに感謝っていうのが大きいです」と感謝した。得点力を武器とするFWにとって、今回の得点王は新たな自信に。だが、ここで満足せずに目標へ向かって努力することを誓っていた。

 スピードを活かした裏抜けや、前線でボールを収めることが得意。ゴール前で落ち着いて周りを見て判断し、決め切る力も備えている。憧れの選手は元ウェールズ代表のFWガレス・ベイル。利き足はベイルと異なるが、レアル・マドリー時代の欧州CLでのプレーを見て練習してきたドライブシュートも須釜は武器としている。

 ここから尚志のパスサッカーの中で判断力と技術力を向上させる考え。そして、「個人としては、(毎大会)得点王は狙いますし、まだ代表とか経験ないんで、絶対代表選ばれて、プロの目についたりとか、いい大学行くこととか、自分はそこにこだわりたいです」。今回の準優勝の悔しさを成長に結びつけ、2年後の選手権では得点王と日本一を獲得するも目標に。結果を残し続け、自身の将来を切り開く。

須釜は今大会5得点目。得点ランク首位に浮上

(取材・文 吉田太郎)
Source: 大学高校サッカー

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