[12.22 インカレ準々決勝 筑波大0-0(PK4-5)明治大 さくらスタジアム]
第73回全日本大学サッカー選手権(インカレ)の準々決勝が行われ、明治大(関東1)が0-0から突入したPK戦の末に筑波大(関東2)を下して4強へと勝ち上がった。準決勝では新潟医療福祉大(北信越1)と対戦する。
“事実上の決勝戦”とも言うべき対決が、ベスト8で実現。今季のリーグの対戦では優勝した明治大が1勝1分。しかし天皇杯1回戦では筑波大が勝利しており、決着をつける対戦にもなっていた。
明治のスタメンで驚きがあった。本来ボランチのMF島野怜(3年=仙台育英高)を最前線で起用。MF木内達也(4年=鹿島ユース)とMF常盤亨太(4年=FC東京U-18/FC東京内定)をダブルボランチにした布陣を採用した。
試合は序盤から拮抗した展開となった。ただ風上に立つ明大がチャンスが作るが、前半40分の左サイドのマイナスパスから常盤が狙ったミドルは枠上に外れる。同45分の左サイドからFW中村草太(4年=前橋育英高/広島内定)が放ったシュートも、GK佐藤瑠星(3年=大津高)の好セーブに阻まれた。
後半に入っても先にチャンスを作ったのは明大だった。12分、中村が浮き球をエリア内に出すと、島野のポストプレーから右サイドでフリーになっていたMF藤森颯太(3年=青森山田高)が右足で狙う。ただこれも佐藤のビッグセーブに防がれて得点にならない。
一方の筑波大も後半20分、MF徳永涼(2年=前橋育英高)の中盤のパスカットからチャンスを作ると、MF廣井蘭人(2年=帝京長岡高)がドリブルから左足で強烈シュートを放つ。しかしこれがクロスバーを直撃すると、直後にも廣井がドリブルからエリア内でFW半代将都(4年=大津高/熊本内定)にラストパスを出すが、相手DF内田陽介(4年=青森山田高/東京V内定)のブロックに遭って、上手くシュートを打つことができなかった。
ベンチが先に動いたのは筑波大。後半29分、MF角昂志郎(4年=FC東京U-18/磐田内定)とMF清水大翔(1年=C大阪U-18)に代えてMF竹内崇人(4年=広島ユース)とMF田村蒼生(4年=柏U-18/湘南内定)をピッチに送る。さらに同33分からは半代に代えてFW内野航太郎(2年=横浜FMユース)を投入した。
しかし試合は90分で決着がつかず、延長戦に突入。延長前半12分、明大はMF三品直哉(3年=帝京大可児高)のクロスの流れから島野が決定機を迎えるが、DF小川遼也(2年=富山U-18)の決死のブロックに遭って得点にできない。延長後半15分には筑波大が竹内の蹴ったFKからDF池谷銀姿郎(2年=横浜FCユース)の折り返しを内野が左足ボレーで狙ったが、GK上林豪(4年=C大阪U-18/C大阪内定)のビッグセーブに遭い、劇的弾とはならなかった。
勝ち上がりはPK戦で決めることに。そして先攻で筑波大が蹴るが、内野のPKを上林が左に飛んでストップ。そのあとは互いに成功させると、後攻の明大の5人目、島野がしっかりとゴールネットを揺らして勝利を手にした。
これで準決勝に進出する4チームが決定。25日に栃木県グリーンスタジアムで行う準決勝は、第1試合が桐蔭横浜大対東洋大、第2試合が明治大対新潟医療福祉大に決まった。
●第73回全日本大学選手権(インカレ)特集
Source: 大学高校サッカー
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