[1.27 練習試合 U-17日本高校選抜候補 2-4 東京国際大]
U-17日本高校サッカー選抜候補は選考合宿3日目の27日、東京国際大(関東大学L1部)と30分×4本のトレーニングマッチを行って合計2-4で敗れた。1本目にMF山崎絢心(富士市立高/2年)、3本目にDF村上慶(大津高/2年)が1点ずつ決めた。明日の最終日はU-18世代の全日本高校選抜候補と対戦する。
1本目はGK松田駿(青森山田高/2年)を最後尾に右からDF瀧口眞大(前橋育英高/2年)、DF齊藤空人(鹿島学園高/2年)、DF中野陽斗(神村学園高/2年)、DF村上慶(大津高/2年)。MF福島和毅(神村学園高/2年)とMF竹ノ谷優駕(前橋育英高/2年)の2ボランチが中央に構え、右サイドハーフを山崎、左サイドハーフをMF安藤晃希(流経大柏高/2年)が務めた。トップ下はMF柴野快仁(前橋育英高/2年)で、最前線にFW宮本周征(帝京高/2年)が入った。
10分、安藤が左サイドを縦に突破してクロスを上げると、ゴール正面から宮本がシュート。これはGK大畑神唯(3年=JFAアカデミー福島U-18)の好セーブに遭ったが、このプレーで獲得したCKの流れから再び安藤が強烈なシュートを放つ。これをGKが弾いてファーサイドに流れたところを山崎が拾ってゴールネットを揺らし、先制に成功した。
14分には東京国際大に自陣ペナルティエリアまで侵入されるも、松田が飛び出してシュートを打たせなかった。ところが21分、PKを東京国際大FW山本将太(新1年=磐田U-18)に決められて失点。終了間際にもピンチを迎えたが、松田のセーブに救われて1-1で終了した。
2本目はGK定本翼(名古屋高/2年)がゴールを守った。右SBはDF萩原慶(桐光学園高/1年)、左SBはDF陶山響(桐光学園高/2年)で、DF塩田航央(東海大相模高/2年)とDF篠崎健人(市立船橋高/1年)のCBコンビ。中盤はMF湯月哲大(米子北高/2年)をアンカーにMF和食陽向(帝京長岡高/1年)とMF篠塚怜音(静岡学園高/2年)が1列前に入った。サイドハーフは右にMF白井誠也(前橋育英高/2年)、左にMF平林尊琉(前橋育英高/2年)。最前線にはFW伊藤湊太(京都橘高/2年)が入った。
開始2分、左サイドを駆け上がった陶山のクロスを、伊藤がファーサイドでフリーになってヘディングシュートしたが枠を捉えられなかった。8分には東京国際大にPKを献上。FW大木海世(1年=柏U-18)のキックを定本がセーブしたが、こぼれ球を大木に押し込まれた。さらに東京国際大は15分、MF式田壱(新1年=千葉U-18)が鮮やかなミドルシュートを決めてリードを広げた。
一方のU-17日本高校選抜候補は23分、白井がドリブルで持ち運んで中央の和食にスルーパスを通す。和食はGKと1対1になるも決めきれず、2本目は0-2で落とした。
3本目はGK仲七璃(帝京長岡高/1年)が出場。最終ラインは右からDF咲本大(近畿大学付属高/2年)、DF大石蓮斗(札幌大谷高/2年)、DF熊野俊典(米子北高/1年)、村上慶。MF樺山文代志(興國高/2年)とMF平野巧(矢板中央高/2年)の2ボランチで、両サイドは右にMF万代大和(岡山学芸館高/2年)、左にMF玉山煌稀(履正社高/2年)が入った。MF佐々木悠太(神村学園高/2年)がトップ下、1トップはFW大森風牙(高川学園高/2年)が務めた。
8分、左サイドから前線に顔を出した村上慶が中に切れ込んで右足一閃。思いきりよく放ったシュートはゴールに吸い込まれ、合計2-3と点差を縮めた。村上慶はその後も推進力のあるドリブルや積極的な攻撃参加を披露。右サイドにも顔を出すなど、高い運動量を示した。
ただ3本目は両チームともに決定機の少ない展開に。玉山がドリブルでシュートを放つなどチャンスもあったが追加点には至らず、そのまま30分間を終えた。
4本目はGK有竹拓海(静岡学園高/2年)が入り、最終ラインの4人は2本目と同じく萩原、塩田、篠崎、陶山。右サイドハーフは平林、左サイドハーフはMF根木翔大(尚志高/2年)。中盤をFW三鴨奏太(堀越高/2年)と佐々木が担当し、最前線はFW小泉ハーディ(日体大柏高/2年)とFW若槻大雲(立正大淞南高/2年)の2トップになった。
まずは2分、左サイドを突破した小泉がゴール前まで持ち運んでシュートを放ったが、ボールは惜しくも外のサイドネットへ飛んだ。すると12分、東京国際大のMF狩浦斗希(2年=常磐高)にゴール右隅にシュートを決められ、再び合計2点差へと離された。
その後は東京国際大に複数のチャンスを作られた。18分、MF青木空斗(1年=柏U-18)のスルーパスでFW藤澤壮汰(3年=大阪桐蔭高)に最終ラインの背後を取られるも、GK有竹がシュートストップ。続く22分にはFW古谷柊介(2年=日体大柏高)に抜け出されたが、またも有竹がセーブした。3分後には立て続けのシュートを許したが、有竹と塩田が体を張ってブロック。これ以上の失点は喫することなくタイムアップを迎え、4本合計2-4となった。
4本目の後には30分1本形式の紅白戦を実施。ここまで出番のなかったGK村上葵(大津高/2年)とGK金沢楓(矢板中央高/2年)や、1本のみの出場となっていた選手らがピッチに立ち、最終日となる明日の全日本高校選抜候補戦に向けて高め合った。
(取材・文 加藤直岐)
●第103回全国高校サッカー選手権特集
Source: 大学高校サッカー
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