日本代表・森保監督、26年W杯へ欧州拠点に活動か「視察という形が本当にいいのかを考えさせられた」

羽田空港に帰国した日本代表の森保一監督
 日本代表森保一監督が19日、約3週間で6か国16試合を巡った欧州視察から帰国した。同日午後、羽田空港で報道陣の取材に応じ、北中米W杯アジア最終予選で本大会の出場権を獲得した後、来季の欧州シーズンが開幕する今年夏から2026年夏の北中米W杯にかけて、欧州を拠点にスカウティング活動を行うプランを明かした。

 森保監督は1月31日に日本を出発し、今月17日までの間にイングランド、ドイツ、オランダ、ベルギー、デンマーク、スイスで日本人選手の出場試合を中心に計16試合を視察。「日本人選手の活躍と、ヨーロッパの舞台で繰り広げられている世界の戦いを見ることができ、刺激と学びになり、次の活動に向けて良い情報収集ができた」と振り返った。

 その中で森保監督は「こうして視察をしに行く、帰るということで活動をさせていただいているが、これだけ日本人選手が海外に多くなっている中、視察という形が本当にいいのかどうかを考えさせられた」と課題を感じたと様子。さらに「日本人選手が数多くヨーロッパの舞台で活躍している中、直接生で見られる試合というのが足りていないというのを感じた」と危機感をあらわにした。

 今回の視察を通じて「Jリーグなど国内であれば自然と情報は入ってくる一方、海外のところは日本でも漏らさずに情報収集しているつもりだが、現地に行って生で見て、現地の選手とコミュニケーションを取って、クラブの方々とコミュニケーションを取ってわかることもある。それをヨーロッパに行って感じた」と森保監督。北中米W杯出場権を獲得した後には、本番仕様の強化を進めていく中、「私自身もヨーロッパに居住することも考えて、そこからJリーグを見られるようにと考えていきたい」と欧州に拠点を構える計画を明かした。

 欧州拠点のスカウティング体制が実現した場合、期間は欧州の新シーズン開幕から北中米W杯までの1年間程度となる見込み。森保監督は「日本サッカーあってこその日本代表」という立場を強調しつつ、「J1リーグ10試合をどうやって見られるかということと、もちろんJ2であったり、アマチュアの情報をどうやって入れていくかは今後考えていきたい」と国内の動向を注視していく姿勢は見せながらも、「実際に選んでいる選手はヨーロッパにほとんどいる。情報収集の仕方を考えていきたい」と欧州拠点での強化活動に前向きな姿勢を示した。

▼森保監督の視察試合(カッコ内はクラブ所属の日本人選手)
2/1 ボーフム(三好康児) vs フライブルク(堂安律)=ドイツ
2/1 NECナイメヘン(小川航基ら) vs PSV=オランダ
2/2 ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズ(町田浩樹) vs シントトロイデン(藤田譲瑠チマら)=ベルギー
2/4 シュツットガルト(チェイス・アンリ) vs アウクスブルク=ドイツ国内杯
2/5 ニューカッスル vs アーセナル(冨安健洋)=イングランド国内杯
2/6 リバプール(遠藤航) vs トッテナム=イングランド国内杯
2/7 バイエルン(伊藤洋輝) vs ブレーメン=ドイツ
2/8 マインツ(佐野海舟) vs アウクスブルク=ドイツ
2/9 ホルシュタイン・キール(町野修斗) vs ボーフム(三好康児)=ドイツ
2/11 マンチェスター・シティ vs レアル・マドリー=欧州CL
2/12 フェイエノールト(上田綺世) vs ミラン=欧州CL
2/13 AZ(毎熊晟矢) vs ガラタサライ=EL
2/14 ブレンビー(鈴木唯人) vs ビボー=デンマーク
2/15 クリスタル・パレス(鎌田大地) vs エバートン=イングランド
2/16 グラスホッパー(瀬古歩夢) vs セルベット(常本佳吾)=スイス
2/17 リーズ(田中碧) vs サンダーランド=イングランド2部

(取材・文 竹内達也)


●北中米W杯アジア最終予選特集
Source: サッカー日本代表

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