[2.18 九州高校新人大会決勝 東福岡高 0-2 神村学園高 SAGAスタジアム]
神村学園が九州連覇! KYFA男子第46回九州高等学校(U-17)サッカー大会決勝が18日に佐賀市のSAGAスタジアムで開催され、神村学園高(鹿児島1)が東福岡高(福岡1)に2-0で勝利。2年連続4回目の優勝を飾った。
9年ぶりの優勝を狙う東福岡の先発はGK青木琥汰郎(2年)、右SB福谷厘登(2年)、CB蒔田成稀(1年)、CB佐野遥斗(2年)、左SB竹田舜(2年)、中盤は宇都宮夢人(2年)と西田煌(2年)が中央でコンビを組み、右SH剛崎琉碧(2年)、左SH北橋佑理(2年)、前線にはゲーム主将の山口倫生(2年)と今大会3得点の有永咲(1年)が入った。


一方の神村学園の先発はGKが寺田健太郎(2年)、DFラインは右SB堀ノ口瑛太(2年)、U-17日本高校選抜候補CB中野陽斗主将(2年)、CB春田和哉(2年)、左SB荒木仁翔(2年)の4人。中盤はU-17日本高校選抜候補MF福島和毅(2年)と岡本桂乙(2年)のダブルボランチで右サイドに細山田怜真(2年)、左サイドにU-17日本高校選抜候補MF佐々木悠太(2年)、そして2トップを今大会4得点の徳村楓大(2年)と倉中悠駕(2年)が務めた。


立ち上がり、東福岡FW山口がドリブルから左足を振り抜くと、4分には神村学園の福島が中央から一気に持ち上がる。そして、スルーパスのこぼれを自ら拾うとそのままPAまで持ち込んで右足シュート。だが、東福岡GK青木が距離を詰めてストップする。
東福岡は最終ラインから繋ぎに来る相手に対してハイプレスを敢行。コーナー付近に追い込みながら奪い切れずにサイドチェンジされるシーンがあったことは確かだが、平岡道浩監督が「守備はしっかり頑張っていましたね」と評したように、神村学園に思うようなビルドアップを許さない。距離感良くプレッシャーをかけると西田や宇都宮が球際で厳しく相手にヒットし、マイボールに変えて見せる。
そして、山口や今大会の成長株という有永が力強い動きで前へ。26分には左SB竹田が左のポケットへ潜り込み、ラストパスにまで持ち込んだ。また、北橋の左足CKや福谷のクロス、剛崎のドリブルシュートでゴールへ迫るが、神村学園は福島や中野がゴール前で身体に当てて決定打を打たせない。




神村学園はなかなか空いたスペースを崩しに行くことができず、強引に個で剥がしに行こうとしたところでボールを失ってしまっていた。また、良い形で前を向きながら、パスの意図が合わずに相手ボールにしてしまうシーンも。32分には荒木をDF中村大志(2年)と入れ替えた。対する東福岡は直後にも有永の力強い仕掛けから剛崎がシュート。怪我人が多くメンバー構成に苦慮していたものの、先発起用された有永や蒔田が奮闘するなど狙いとする戦いを表現していた。


それでも前半33分、神村学園がゴールで流れを変える。自陣でのビルドアップから右タッチライン際のSB堀ノ口が好判断のドリブルで相手2人を置き去りに。そして前線の徳村へボールをつけると、前を向いた佐々木が絶妙なスルーパスを通す。これで倉中が抜け出し、最後はGKとの1対1から右足シュートをゴール右隅へ流し込んだ。






有村圭一郎監督も「あそこで(堀ノ口が)剥がせたんで、プレッシャーを。持ち出せて1つ良い形が出たかなと思います。ちょっと(その後の)落ち着きに繋がったのかなとは思います」と評した攻撃で神村学園が先制。対する東福岡は後半開始からともに怪我で35分間限定出場の佐野とCB長谷川莉玖(2年)を交代した。
4分、左の齊藤からファーサイドの剛崎へラストパスが通るも、神村学園MF佐々木がブロック。神村学園は先制してややゆとりもできたか、中盤で失わない力を見せる福島、岡本を中心としたビルドアップも好転した。そして、右SB堀ノ口からDF背後を狙った徳村へ鋭いパスが通るシーンがあったほか、堀ノ口との連係で細山田がクロスを上げるなど追加点を狙う。




一方の東福岡は10分に剛崎と有永をMF吉川豹生(2年)とMF司城大輝(2年)へ、20分には竹田をDF岡本有人(2年)へスイッチ。強度の高い守備でマイボールにしながらパス精度を欠く部分も増えていたが、西田のポジションを前目に動かして反撃を続ける。すると26分、右中間で山口のスルーパスに反応した西田がPKを獲得。これを西田が自ら右足で狙うが、ボールは右ポストを叩いた。すると、直後に神村学園が突き放す。


27分、その3分前に細山田と交代していたMF樹本琉空(2年)が右サイドでFKを獲得。これを佐々木が右足で蹴り込むと、こぼれ球をPA外の徳村が右足シュートで決め、2-0とした。東福岡は28分、負傷を抱えながら奮闘した山口に代え、同じく怪我で先発を外れていたFW齊藤琉稀空主将(2年)を投入。その齊藤が前線で起点になって反撃したが、中野を中心に春田やGK寺田ら神村学園の守りは切り替えが速く、ゴール前で粘り強い。




神村学園は35分、堀ノ口と佐々木をDF富松颯人(2年)とMF新名優樹弘(2年)へ交代。そのまま試合を締め、女子とのアベック連覇を達成した。中野は「チーム的にもキツイ状況だったんですけど、でも勝つことができて、2連覇できて良かったと思います」と微笑み、有村監督は「1つの大会を優勝っていう形で締めくれたのは、子供たちがよく頑張ったなって風には思いました。もちろん、まだできないこともたくさんありますけど、(前日の課題を修正して決めた倉中のゴールなど)できるようになっていく過程の色んな姿が見れたかなっていう風に思います」。2年生20人で臨んだ大会。上手くいかないことも多かったが、出た課題を少しずつ改善しながら、試合終盤に相手を突き放す勝負強さも発揮して自信となる結果を得た。
このあと、U-17日本高校選抜組がチームを離れる機会も多くなるが、その中で「底上げをメインに考えながら、使える選手をちょっと増やしながら、やっていきたい」(有村監督)。また、中野は「チームとしてまずプレミアやインターハイ優勝、選手権優勝を目標にしているので、チームとしてこれからまだまだ上げていかないといけない。質だったり、声かけの部分だったり、チームの連動っていう部分をもっともっと鍛えていかないといけないなと思います」と掲げた。インターハイで準優勝したMF名和田我空(3年/G大阪)ら注目選手たちが卒業するが、今年は全体的に高いクオリティを発揮できる陣容。競争を経て個の力とチーム力を向上し、全国タイトル獲得を目指す。
(取材・文 吉田太郎)
Source: 大学高校サッカー
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