[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.21 デンチャレプレーオフ 北海道1-0東北 時之栖A]
まさにラッキーボーイだ。決勝進出のために勝利が絶対条件の北海道選抜は後半9分、右サイドで裏を取ったMF美濃又叶翔(北海道教育大岩見沢校3年=いわきU-18)のクロスにFW村上皓星(東海大札幌校舎1年=東海大福岡高)が詰める。「練習を繰り返していた」と自画自賛する形で決勝点を奪った。
北海道選抜が戦うグループ2は、1勝1敗で3チームが並ぶことになった。レギュレーションでは同勝ち点の場合、得失点差で順位を決めるが、北海道選抜が1-0で勝利したことで、これも一緒。それでも並んだ場合は次に反則ポイントとなるが、ここでも差がつくことはなかった。ちなみに北海道が試合中に警告をあと1枚でも受けていれば、順位が下がるところだった。
さらに次に当該チーム間の対戦成績も一緒(総得点数は考慮せず)となったことで、3チームによる抽選が実施された。そして代表者が抽選箱からくじを引いた結果、北海道選抜が1位で決勝進出を決定。四国選抜が2位、東北選抜が3位でそれぞれ順位決定戦に臨むことになった。
村上が幸運を持ち込んだと言ってもいいはずだ。当初のメンバーに村上は選ばれていなかったが、怪我人が出たことで緊急招集。北海道にいたという村上に声がかかり、慌ただしく準備をして大会直前に静岡入りしていた。
プレーオフ制度が導入されて4年目、最初の22年大会こそ2勝して決勝に進んでいた北海道選抜だが、近年は1勝もできずに敗退を繰り返していた。村上も「ここ数年勝利がない中で、この試合は絶対に勝とうという気持ちで挑んでいた」と意識を十分にして臨んでいたことを明かす。
そして奇しくも決勝は、村上の地元である九州選抜と対戦することに決まった。一時は高校でサッカーを辞めようと考えていう村上だが、高校の顧問の薦めで進学した北海道でルーキーイヤーから2桁ゴールを決めて新人賞を獲得する急成長をみせている。「知っている選手もいるので楽しみ」と笑みを浮かべたラッキーボーイが、今度は旧友たちに一泡吹かせる。
(取材・文 児玉幸洋)
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Source: 大学高校サッカー
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