セリエAで珍事…味方の説得拒んでPKキッカー担当、ゴール決めるも直後に“懲罰交代”

FWロレンツォ・ルッカ(右)を説得する選手たち
 今月21日に行われたセリエA第26節のレッチェウディネーゼでウディネーゼFWロレンツォ・ルッカがPKを決めるも、チームのルールを破ってキッカーを務めたとして直後に懲罰交代を命じられる事案が発生した。『ESPN』や『テレグラフィ』などが伝えている。

 ウディネーゼは前半29分、MFサンディ・ロブリッチがペナルティエリア内でファウルを受けてPKを獲得した。ルッカがすぐさまボールを手にしてセットしようとすると、複数のチームメイトが歩み寄ってキッカーをMFフロリアン・トバンに譲るように説得。しかしルッカはこれを固辞してボールを手放さず、PKの大事な場面にも関わらず味方同士で口論が発生する異様な状況になった。

 ベンチスタッフも困惑する中、2分近く続いたキッカー決めは結局ルッカで確定。ただあまりにも時間がかかっていたため、ルッカは主審からイエローカードを提示された。ルッカはこのPKをゴール右隅に決めて先制点を奪ったものの、チームメイトは祝福せずすぐに自陣へ帰還。すると得点から4分後の前半36分、ウディネーゼのコスタ・ルンヤイッチ監督はルッカを退げてFWイケル・ブラボを投入する決断を下した。

 試合後、ルンヤイッチ監督は「我々はPKで明確な序列を持っている。あの口論は気に入らない。長い間話し合ってルッカは独断で決めた。だから彼を交代させたんだ」とコメント。「ルールを守らない人は気に入らないから行動した」とルッカを非難した上で、「今回の件はトレーニングで解決させるし、次戦に集中することになるだろう」と問題の長期化を避けるべく取り組む意向を示している。

 なお試合はルッカの得点が決勝点となり、ウディネーゼが1-0で勝利した。


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Source: 海外サッカー

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