[新人戦]関トレから課題を持ち帰り、意識して守備力向上。MF梅原良弥は神戸弘陵に浸透させて1ランク上の個とチームへ

神戸弘陵高のMF梅原良弥(2年=エベイユFC出身)は中盤、最終ラインで奪い切る力を発揮
[2.22 近畿高校選手権準決勝 京都橘高 2-0 神戸弘陵高 J-GREEN堺S1]
 
 後半に突き放されて敗れたものの、神戸弘陵高(兵庫1)は難しいコンディションの中で奮闘。優勝校の京都橘高(京都1)と互角の戦いを見せた。

 神戸弘陵の2年生は、前日まで北海道へ修学旅行。ゲーム主将のMF梅原良弥(2年=エベイユFC出身)は“ぶっつけ本番”の準決勝へ向け、「まずアップで、全体的にいつもよりも上げて。正直、技術の面のミスは自分はしゃあないと思っていたんで、やっぱり意識の部分の切り替えとかで相手に負けたらこの試合負けてしまうから、その意識の部分では勝っていこうっていう感じでやっていました」と振り返る。

 攻守の軸を担うアンカー・梅原やセンスのあるMF松浦旺生(1年)を経由しながらボールを繋ぎ、ともにキープ力のあるFW野元幹太(2年)やFW鈴木峻也(1年)を起点とした仕掛け。相手のロングスローやショートカウンターに食い下がり、0-0の後半には流れを掴む時間帯もあった。

 だが、梅原は「後半流れ来た時に、風の影響もあってクロスのミスとか、やり切る部分がちょっとできてなかったかなっていうのが、敗因かなと思います」。後半19分の失点後は運動量が低下。CB今井凛太朗主将(2年)を怪我で欠く中、梅原は後半途中からCBを務め、京都橘の注目エースFW伊藤湊太(2年)からボールを奪い取る力も見せた。だが、勝利することはできず。続く3位決定戦は野元が同点ゴールを決めたものの、試合終了間際の失点によって近江高(滋賀1)に敗れ、4位で大会を終えた。

 梅原の守備で奪い切る力は、関西U-17トレーニングキャンプ(1月)からチームに持ち帰り、取り組んだ成果だった。寄せる距離や切る方向、相手のフェイントに騙されずに身体を入れることを意識。「関トレに参加した時に他の選手と比べて、意識の部分もレベルの部分もやっぱ一段落低いなって感じたんで、チームにも話しました。チームで意識するのも大事なんですけど、個人としてももう一步成長するためには、その自分の意識の部分が大事だと思ったんで、プレー中は意識するようにしています」。この日は強豪・京都橘相手に奪い切る力を発揮。今後は自分だけでなく、チーム全体にもその意識を浸透させていく考えだ。

 昨年から先発を務める梅原は今大会、チームとしてやり切る部分の成長も実感。兵庫県新人戦準決勝の神戸星城高戦(0-0PK4-3)後に谷純一監督に厳しく指摘され、「やり切る」「打ち切る」の姿勢が変わったという。その後、県新人戦決勝や近畿大会1回戦、準々決勝では「打ち切るから自分たちのチームの流れになることが増えたんで、そこの部分はだいぶ意識が高まっています」(梅原)

 梅原は高校1年時の選手権で交代出場も経験。神村学園高(鹿児島)との3回戦は神戸弘陵がボールを握って主導権を握りながらシュート数を増やせず、後半の2失点で敗れている。「その意識を上げないと、こういうトーナメントではやっぱ負けてしまう」ことを今冬に再確認。自身はアンカーのポジションでバランスを取る役割があるが、自分もやり切る、打ち切るところにはこだわっていく。

「今、個人として成長したいのは、試合を決定づけれる選手になるっていうところなんで、チャンスがあったら上がってミドルシュートを決めれる選手になりたいっていうのが今の目標です」

 加えて、「去年はちょっと波が激しかったんで、まず安定させるっていうことと、去年は全国大会行って勝ててないんで、総体、選手権両方全国出て、もっと上へ上り詰めれるようになりたい」と意気込んだ。今年は攻撃のアイディアに秀でた選手が多く、「そのアイディアが合致したらいい流れで攻撃ができるかなと思います」。梅原は中心になって攻守のレベルアップを目指し、神戸弘陵を1ランク上のチーム、全国大会で勝つチームへ進化させる。 

10番FW野元幹太は3位決定戦で同点ゴール
左サイドの突破口、FW池壱樹
1年生MF松浦旺生は独特のセンスの持ち主。3位決定戦では同点アシストも

(取材・文 吉田太郎)
Source: 大学高校サッカー

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