[2.23 デンチャレプレーオフ決勝 九州1-1(PK2-4)北海道 うさぎ島5]
PK戦の5人目で準備していたFW中山桂吾(福岡大3年=高川学園高)だが、出番が回ってくることはなかった。九州選抜は2年前の決勝でもPK戦を行ったが、その時は中山桂が失敗して敗退していた。ただリベンジの思いも虚しく、九州選抜はPK戦を落として本大会出場を逃した。
試合の総シュート数は北海道選抜が4本だったのに対し、九州選抜は13本。特に終盤は九州が多くのチャンスを作っていた。何とか得点を奪おうと工夫も凝らした。CKの場面では4選手がゴール前で手を繋いで旋回する「トルメンタ」を披露した。
高校サッカー選手権で高川学園高(山口)が披露したことで一躍有名になった作戦だが、何を隠そう「トルメンタ」を発案したのが、21年度のチームでエースだった中山桂だった。作戦ボードに磁石が丸く張ってあるのをみた中山桂が、「これ回ったら面白くね」と言ったのが最初だった。
伝統は受け継がれ、今冬の高校選手権でも後輩たちが披露。優勝候補の青森山田を破る快進撃に繋げた。「家族で見ていたんですけど、個人的には嬉しかった。アレンジもしてくれて」。後輩たちに刺激を貰いながら、大学ラストイヤーの戦いに入っていた。
PKによる1点のみでプレーオフの戦いを終えた中山桂だが、プレーオフ選抜の一員として本大会を戦うことが決まった。グループステージで対戦する関東選抜Aには、高川学園で同級生だったMF林晴己(明治大3年=高川学園高)が在籍。「高校のときも一番の親友だった。だからこそ負けたくない」と強烈なライバル意識を燃やす。
今オフには徳島のキャンプにも参加したが、本大会ではより将来に繋がる活躍を誓う。「本大会では結果にこだわりたい。プレーオフは3戦全部に出ましたけど、通用する部分は分かった。だけど決定力をもっと意識して頑張りたい」。決勝に進出した昨年度のプレーオフ選抜同様、今年も台風の目になる。
(取材・文 児玉幸洋)
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Source: 大学高校サッカー
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