待望の選抜入りで刺激を受けた2人の存在…チーム牽引へ決意の国士舘大MF菅澤凱「すべてでまだまだ実力の差がある」

MF菅澤凱(1年=青森山田高)
[3.19 第3回大学日韓新人戦 国士大 1-0 鮮文大 浦安]

 国立競技場で青森山田高の学園歌を高らかに歌ってから1年2か月、国士舘大MF菅澤凱(1年=青森山田高)は日本の代表校として臨んだ大学日韓新人戦で、一際大きな声で国歌を歌った。全国高校サッカー選手権決勝を彷彿とさせる姿だったものの緊張をほぐした前回とは異なり、目指すべき場所を意識してのものだった。

「日本を背負って戦うために今もサッカーを続けていますし、プロの先には日本代表もあると思う。こういった国歌を歌える機会をいただいたことに感謝して大声で歌うことが大事だと思いますし、日本の誇りを持ってしっかり歌いました」

 菅澤は2月下旬から3月上旬にかけて行われたデンソーカップチャレンジサッカー静岡大会に、U-20全日本大学選抜メンバーとして参加。青森山田で選手権制覇を果たすも高校選抜には選出されず、大学進学後も選抜入りのなかった菅澤にとって待望の選抜活動となった。

 多くのプロ内定選手や内定を控えるタレントとチームを組み、または対戦する中で得るものは大きかった。菅澤は「私生活からもそうですし、サッカーに対する意識だったりプレーももちろんそうですし、すべてでまだまだ実力の差がある」とトップレベルを肌で感じた様子。ともにボランチを組んだMF徳永涼(筑波大2年=前橋育英高)からは「一番近くでプレーして、変化を加えて試合の流れを一瞬で変えてしまうような選手だった」と大きな刺激を受けていた。

 また、「明るく自分からアクションを起こす選手が多くて、そういう選手じゃないと上には残っていけない」と菅澤。現時点でも活気をもたらす存在ではあるが、「まだ足らんかったですね。国士のメンバーもいたんですけどやっぱ違うなというのは話しましたし、タレントが多い中でどうまとめるのかというのは実力もそうですし、行動力がないとできないと思う」。中でも大会MVPに輝いた関東選抜A・MF山市秀翔(早稲田大3年=桐光学園高)は新たな指針になった。

「山市さんとはデンチャレのときにお風呂で少し話したんですけど人間性もすごいですし、明るくチームをまとめるリーダーシップだったり(がある)。プレー面では自分とは真逆のような選手なのに守備もできちゃうっていう、本当にすごい選手だなと見ていて思いました。そういった選手をしっかり越えられるように日々の練習がすべてだと思うので、そういった選手に勝るような技術をつけられる年にしたいと思っています」

 昨年末の新人戦で日本一になり、年明けには選抜活動を経験して日韓新人戦にも勝利した。ただ菅澤は「流れ的には良いですけど、そういうときこそ地に足をつけるというのは山田のときに教わったこと」と引き締める。この日のプレーについても「日韓戦ということもあったし、周りが全然見えていない状況が多くて少しミスが増えたかなと感じた」と反省した。

 そうした意識は、昨季の関東大学リーグ1部を入れ替え戦の末に残留を果たした中、今季を飛躍の1年にするためでもある。菅澤は「チームも個人も貪欲にタイトルと結果を残していきたい」と話し、「自分も2年生になって少しずつチームをまとめる側になってきているのかなと思う。行動や発言をもっと意識して、負けない集団や勝つ集団というのを日々の生活から、練習から作って」と決意。入れ替え戦後に示していた新シーズンの目標は5ゴールから5ゴール5アシストに上方修正し、チームを牽引していく覚悟だ。

(取材・文 加藤直岐)


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Source: 大学高校サッカー

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