途中出場が基本ないゴールキーパー。だからこそ実力でポジションをつかむことにフォーカスしている。日本代表GK大迫敬介(広島)がサウジアラビア戦前日の公式練習を終えて報道陣に対応。「チームとしてW杯を決めてホッとしているところと、ここからW杯本戦まで代表活動自体もそこまで多くないというところで、明日のサウジアラビア戦をはじめ、1日1日のトレーニングから良い雰囲気でやらないといけないという緊張感がある」と心境を語った。
W杯アジア最終予選のここまでの7試合、GKはすべて鈴木彩艶(パルマ)が先発しているが、鈴木が昨夏にイタリアに移籍してからグッと実力を伸ばしているのは大迫も認めるところ。「(鈴木)彩艶自身が彼のクラブで経験を積んでいるのもあると思うし、最終予選という緊張感のあるゲームを経験して成長しているのは見ても分かる。自分自身もそこに負けたくない気持ちもある。そういう意味ではすごくいい刺激もある」と偽らざる心境を述べる。
一方で現在のGK3人は谷晃生(町田)を含めて年齢が近く、また、それぞれ持ち味が異なっているのがGKグループとしての特徴だ。大迫は「僕自身はシュートストップが武器。レベルの高い相手になってくると、いろんなところからシュートが飛んでくるし、自分たちがチームで守っていてもそこを個で打開してくる能力を持っている選手も増えてくる。その中で、最後の最後に自分がしっかりと止めるとことは必ず必要になってくると思う」と語り、「この武器をさらに磨きたい」と明確なテーマを掲げた。
実力をアピールするという意味では、最終予選で現在グループ3位に甘んじ、自力でのW杯出場権獲得のために勝ち点3を求めて激しく挑んでくるサウジアラビアと戦うことは好材料と言える。「サウジもそうだけど、前回のバーレース戦もそう。最終予選に関しては、どのチームも目の前の試合に勝たないといけないというモチベーションで来ると思うので、相手関係なく、自分たちがどれだけ自分たちのサッカーをできるかが鍵になる」。
緊張感を持続させている要因の一つは、残りのアジア最終予選も国際親善試合もW杯本大会の組み合わせ抽選で運命を左右するポット分けに影響することだ。
大迫は「(サウジアラビア戦以降の成績も)ポット分けに影響するというのは知っているし、だからこそ一つひとつの試合を勝つ重要性をみんなが分かっている」と言ったうえで、「W杯が決まったからといって緩める気持ちはない。だからといって簡単に自分にポジションが回ってくるとも思っていないし、自分の実力でつかむものだと思っている。与えられるのではなく、自分の手でしっかりと取りたい」と語る。
所属の広島では昨年から好成績を持続し、プレーの安定感も光っている。「チャンスが来たときのためにしっかりと日々を準備したい」とまずはサウジアラビア戦を見つめた。


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(取材・文 矢内由美子)
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Source: サッカー日本代表
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