父はバドミントン五輪代表、U17アジアカップに臨むGK松浦大翔(新潟U-18)「絶対にチーム勝たせる」

U-17日本代表GK松浦大翔(新潟U-18)
 別競技で一時代を築いた父のように、大きく飛翔する。4月5日に初戦を迎える「AFC U17アジアカップ サウジアラビア 2025」に臨むU-17日本代表のGKの一人である松浦大翔(アルビレックス新潟U-18)は、「自分のストロングポイントは、声で仲間を動かし、チームを鼓舞できること。プレーでは、チームのミスをどれだけ救えるか。自分が試合に出たら、絶対にチームを勝たせる。無失点で終わらせて、良い結果で終われるようにしたい」と意気込みを語った。大会は、U-17ワールドカップの予選を兼ねている。ピッチ内外でチームの勝利に貢献し、自身も世界に羽ばたくきっかけをつかみに行く。

 松浦の父・進二さんは、バドミントン日本代表で1992年バルセロナ五輪5位入賞。全日本総合選手権では男子シングルスで3回、男子ダブルスでは松野修二とのペアで最多10回の優勝を誇る名選手で、引退後には日本代表のヘッドコーチも務めた。

 松浦は、幼少期に父とバドミントンをした覚えがあるというが、幼稚園の友だちに誘われたサッカーに早々にのめり込んだ。フィールドプレーヤーだったが、小学校の低学年時に、年上の選手が負傷した際、体が大きいからと任されたGKで活躍してからは、どちらもプレー。高学年になるとGKの比重が高くなり、アルビレックス新潟U-15に進んでからGKに専念するようになった。

 血は争えないのか、中学校時代は「サッカーの活動がない日でも、体を動かしたかったので、仲間を誘った」と、学校の部活動でバドミントンを選択。男子シングルスで「意外と部活でも強い方だった」というが、本格的に取り組むスポーツは、サッカー一筋で歩んでいる。

 体のサイズと大きく伸び上がるような運動能力は、高い打点からのスマッシュを武器にした父譲りだ。身長は、184センチ。父と同じくらいに成長した。大型化が進むGKのポジションでは、決して大きいタイプではないが「しっかりと、バネを生かして高いところで取ることが得意」と話すように、ジャンプ力を生かしたハイボールの処理は得意。「セービングの伸びなどがすごいと思う」とイタリア代表の守護神ジャンルイジ・ドンナルンマ(パリSG)を参考に進化を目指している。最終ラインの裏も広く飛び出して守ることができる。所属する新潟U-18は、自陣でパスをつなぐことも多く、足下の技術も磨き直している。

 4月からは、高校2年生。プロに進んだ先輩の後を追いかける。昨季の新潟U-18で主力だったGK内山翔太がトップチームへ昇格。松浦は「1年間、一緒にやらせてもらって、負けたくない気持ちが強かった。自分も、トップに潜り込んでいきたい。ただ、そんなに甘くない。まずはユースの練習からこだわってやっていきたい」と今季の抱負を口にした。

 春になれば国内のシーズンが始まるが、その前にU-17アジアカップで重要な役割を果たすつもりだ。GKは、たった一人しか起用されない特別なポジション。松浦を含むGK3人は切磋琢磨するライバルだが、ピッチに立って大きなプレッシャーと戦う1人を支える集団でもなければならない。その点、大きな声で仲間を鼓舞できる松浦が「自分が試合に出ないときでも、チームをどれだけ良い方向に持って行けるかが大事。しっかりとサポートして、チームを勝たせたい」とチームに貢献する意識を強く持っているのは頼もしい。どんな形でも、チームの窮地を救う選手となってくれるはずだ。

東京国際大との練習試合ではPK戦で1本を止め、勝利に貢献
父譲りの運動能力の高さも武器

(取材・文 平野貴也)


●AFC U17アジアカップ2025特集
Source: サッカー日本代表

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