[6.22 アミノバイタル杯関東 立教大0-2桐蔭横浜大 うさぎ島①]
相手は関東3部とはいえ、1部首位の国士舘大を破って勝ち上がってきた立教大ということもあり、桐蔭横浜大はFW肥田野蓮治(4年=関東一高/浦和内定)とFWンワディケ・ウチェ・ブライアン世雄(2年=修徳高)の両エースをベンチスタートさせて、終盤によりパワーを出そうという作戦で臨んでいた。
ただ試合はFW櫻井勇斗(4年=日体大柏高)のPKとDF吾妻蒼太(2年=八千代高)のゴールによって後半8分までに2点のリードを奪う。そして後半24分から肥田野やブライアンを投入。当初の予定とは若干異なる守備に重きを置いた出場となったが、「やるべきことは最後を締めるところ。中の声が少ないと感じていたし、今日は守備を頑張ることを意識した」としっかりと勝ちゲームに持ち込んだ。
因縁の相手でもあった。立教大とは昨年度大会初戦となった3回戦で対戦。延長戦の末に0-1で敗れていた。「リベンジの意識は全員にあった」と話した肥田野は、「気を抜くことなく、いいモチベーションで、いい準備ができている中で、試合に入れた。しっかり複数得点、無失点はよかった」と汗をぬぐった。
将来の同僚が世界で戦う姿にも刺激を受けていた。内定先の浦和レッズは日本時間同日朝にクラブワールドカップのグループE第2節で、イタリアの強豪・インテルと対戦。前半11分に先制しながらも、逆転負けを喫して、2連敗でグループリーグ敗退が決まった。
試合日の早朝4時キックオフのゲームで、さすがにリアルタイムで見ることはできなかったが、ハイライトなどはチェック。「スタッツもみたけど、レッズは5本であっちは20本くらい。Jトップのチームでも世界とは差があるなと感じた。刺激を貰いながら、自分もその世界に入っていくことを常に意識ながらやっていきたい」。ちなみに今大会後、総理大臣杯までの2か月弱で活動に帯同する予定があるという。
何より大学で絶対的と言われる存在になって、プロの舞台に飛び込むことを決意する。桐蔭大は前期の戦い、特に序盤戦はなかなか勝てずに苦しんだ。肥田野自身も厳しいマークに遭い、なかなか得点を重ねることが出来なかった。
一方で高校で1学年後輩だった国士舘大のFW本間凜(3年=関東一高)が5試合連続ゴールを決める大ブレーク。「一番刺激を貰える選手。めっちゃ悔しかった」と本音を語る。ただ肥田野も前期最終節となった流通経済大戦でハットトリック。「自分も得点王を狙っている。凜に得点で負けないためにも、これからのアミノと大臣杯で結果を残したい」と自身の覚醒も誓う。
意識するのは「チームが苦しいときに決められる選手が自分じゃないといけない」ということ。2022年度の大学選手権(インカレ)で日本一になった桐蔭大だが、当時のチームにはエースFW山田新(川崎F)がいた。肥田野も「チームが苦しいときに決められる選手が自分じゃないといけない」と話すと、「自分もいろんなことに取り組んで、多くのことを学んでからプロに行きたい。成長しながら勝ちたいなと思います」と力を込めた。
(取材・文 児玉幸洋)
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Source: 大学高校サッカー
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