[8.19 クラセンU-15 浦和Jrユース 2-2(PK10-9) 清水Jrユース 白旗山B]
一時は敗退の危機に瀕した浦和レッズジュニアユースを救ったのは、DF戸所倖大(3年)の左足だった。後半29分に2点ビハインドを追いつくスーパーミドル。「ハッピーすぎて感情を抑えきれなかった」と衝撃的な一発に喜びを示した。
浦和Jrユースは前半を優勢に進めたが、スコアレスで折り返した後半の立ち上がりに2失点を喫した。それでも戸田は「チームを引っ張ってやる気、まだ諦めない心を大事に声をかけました」と下を向かなかった。
すると後半26分、途中出場のMF児玉樹吹(3年)がミドルシュートを決めて1点差に迫る。そして迎えた同29分、児玉が右からカットインして左サイドに展開したところ、待ち構えていた戸所が左足一閃。ダイレクトで放ったボールはゴール右上隅に突き刺さって試合を振り出しに戻した。
「(会場には父が来ている中で)自分は群馬県出身で親と弟たちが応援してくれていたので、『頑張れ』という気持ちを胸に自分の武器である左足を自信を持って思いっきり振りました」
そのようにゴールシーンを振り返った戸所は今季のU-15関東リーグでも似たような得点を決めており、「心がけていることは、右から左に向かってボールが来ていたのでその流れを使ってちょっとアウトにかける回転」。全国大会でも力むことなくスーパーゴールを決めてみせた。
チームはその後、2巡目まで突入した長期PK戦を制して16強入り。優勝に向けて戸所は「ピッチ外の部分、準備の部分も大切だと思うので、そういったところもキャプテンを中心にチーム一丸となって頑張っていきたい」と力を込める。残る試合でも武器とする左足のクロスやシュートで貢献する意欲を示し、「日本一の目標があるので、そこに向かってみんなで全力で頑張っていきたい」と意気込んだ。
(取材・文 加藤直岐)
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Source: 大学高校サッカー
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