東京V JrユースはFC LAVIDAのプレスに苦戦…チーム最多得点MF澤邉奏平「ずっと自分たちの陣地でプレッシャーに遭って」

MF澤邉奏平(3年)
[8.22 クラセンU-15準々決勝 東京V Jrユース0-2 FC LAVIDA 白旗山B]

 東京ヴェルディジュニアユースはFC LAVIDAのプレスを掻い潜ることに苦戦し、シュート数でも5対14と差をつけられての8強敗退となった。今大会でチームトップの5ゴールを決めたMF澤邉奏平(3年)は「前半からすごく押されていて自分たちがゴールを狙う機会はわずかでしたけれど決められず、そのまま0-2で負けてしまって悔しい」と肩を落とした。

 東京V Jrユースは最終ラインと中盤が絶妙なポジションを取ってビルドアップを進めていくサッカーを披露。中盤を飛ばして前線につけるボールも効果的に使い、パスを回してチームの色を示していった。ただ次第にFC LAVIDAに対応され始め、なかなかゴール前まで持っていけない展開に。そうした中でPKとFKから2失点を喫し、準決勝には進めなかった。

「ビルドアップから前に進んでいくのが僕たちのサッカーなんですけど、相手の陣地でプレーする機会が少なくてずっと自分たちの陣地でプレッシャーに遭っていて、なかなか前に行けなかったところがうまくいかなかったなと思います」

 そう振り返る澤邉はこの日、左サイドから蹴ったFKがGKの手を弾いてクロスバーに当たる場面はあったものの公式記録でシュート0本。今季の関東大会決勝やリーグ戦で敗れた相手に「3度目の正直というのはあれですけど、ここは絶対勝ちたいと思っていた」と意気込んだリベンジを果たせず、「自分たちのサッカーをなかなかできずに相手の雰囲気に呑まれてしまって本当に悔しい」と唇を噛んだ。

 全国制覇を果たすことはできなかったが、「なかなかクラブユース前までは点を取れずに伸び悩んでいた」という中で5得点をマークしたのは今後に繋がるはずだ。グループリーグではハットトリックも達成。澤邉は「味方が支えてくれたり、自分としてもシュート練習をしたりとかしてつねにゴールを狙っていたのが(要因で)たくさん取れたのかなと思います」と一定の手応えを示した。

 その上で澤邉は「もっとチームを支えられるようなプレーヤーになって、もっと絶対的なプレーヤーになりたい」と意気込む。チームとしてもさらに総合的に力をつけ、今大会の経験も生かして冬の高円宮杯で頂点を目指していく構えだ。

(取材・文 加藤直岐)


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Source: 大学高校サッカー

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