[8.22 全中決勝 日章学園0-4静岡学園 いちご宮崎新富サッカー場]
応援席は1000人を超える生徒らで埋め尽くされていた。地元優勝を狙った日章学園中(九州/宮崎)だったが、静岡学園中(東海/静岡)に0-4で敗れ、5大会ぶりの優勝を逃した。
完敗だった。前半こそ静岡学園の猛攻を耐えていた日章学園だったが、後半4分に先制を許すと、同23分、同24分と連続失点。前に出るしかなくなった後半アディショナルタイムにもダメ押しとなる得点を決められてしまった。
日章学園の福島将太監督は「強いと言わざるを得ない、一枚も二枚も上手だった。自分たちの良さをどう出すかということで、すごく準備したゲームプランを遂行してたんですけど、相手の力が上でした」と感嘆するように話すと、「本当に力を出し切ったと思いますし、ここの景色を見せてくれた選手、保護者の方には感謝しかない」と続けた。
「今日の決勝戦は勉強になりました。これを財産にしないといけない。中学で日本一を獲ってというところでしたが、上には上がいることを痛感させられた。ただ彼らのサッカーはここで終わりじゃない。冬の高円杯もあります。それに高校でリベンジをしたいですし、そこに向けて私たちもできることを精一杯やりたいと思います」(福島監督)
最前線に立つ長身FWが可能性を感じさせた。FW飯野結喜(3年)は今大会チーム最多の4得点を記録。しかし決勝では後半にあった惜しいチャンスも決められずに不発に終わっていた。「強かったです」と素直に完敗を認めた飯野。ただこの経験は必ず糧にする。日本一を獲ると決意して福岡県から宮崎にやってきた181cmストライカーも、「自分の武器は体を当てて収められるところ。(OBの)高岡伶颯選手(バランシエンヌ)のような選手になって、自分がチームを勝たせられる選手になりたい」と力に変えていた。
(取材・文 児玉幸洋)
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Source: 大学高校サッカー
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