[関東2部]法政大FW小湊絆、内定するFC東京に「スポットスポットで行ければ」怪我人ら状況を注視

[関東2部]法政大FW小湊絆、内定するFC東京に「スポットスポットで行ければ」怪我人ら状況を注視
[9.28 関東大学L2部第13節 早稲田大0-0法政大 早稲田大学東伏見サッカー場]

 昇格を争う2チームによる天王山は、前期の対戦同様にスコアレスドローとなった。首位の法政大がチャンスの数で上回りながらも、早稲田大が凌ぐという展開。ただFW小湊絆(3年=青森山田高/FC東京内定)は「ここで突き放したい思いはあったけど、アウェーで負けなかったことはよかった」と“最低限”の成果を評価していた。

 悲願のJ1デビューを飾った。今年1月に26-27シーズンのFC東京への入団内定を発表した小湊は、今季J1開幕前の2月に特別指定選手にも承認された。しかし大学で同級生のMF松村晃助(横浜FM内定)らがJ1デビューを次々と飾る中で、小湊にはなかなかチャンスが回ってこなかった。

 だがようやく今夏、その時はやってきた。8月24日のJ1第24節・京都戦で初のベンチ入りを果たすと、後半39分から途中出場した。ただ0-4と勝敗が決した中での投入だった。「まずは出れてよかったというのはあるけど、84分まで出番がないのは悔しかった。スコアもスコアだったので、ハーフタイムから交代のファーストチョイスに入れるようにならないといけない」と悔しさを噛み締める。

「いろんな人に良かったねと言ってもらえるけど、(青森山田監督の)正木さんからはプレーの指摘をされました。一個前を向いたときがあったんですけど、足を振れたなと言われて。自分でも分かっていたけど、侮れないなと思いました(笑)」

「ちょうどそのあとの水曜日に天皇杯があったけど、契約上出ることができなかった。何で法政で出ちゃったんだよと言われるくらい戦力として考えてもらえていた。でも次のリーグでメンバーに入れなかったので、実力不足かなと思います」

 今後については「特に何も話し合っていない」とは言うものの、FC東京は9月30日にFW長倉幹樹の負傷離脱を発表。いろんな状況を想定して過ごしていくつもりだ。「(来季も含めて)どうなるかは自分でも分からない。スポットスポットで行ければと思っている。今は与えられた場所で最大限、チームの勝利のためにやらないといけないなと思います」。エースを託される大学の戦いも大事。プロ内定大学生として、両にらみを続ける。

(取材・文 児玉幸洋)


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Source: 大学高校サッカー

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