[9.27 U-15関東1部第15節延期分 浦和Jrユース 1-1 鹿島Jrユース レッズランド]
MF野口蒼太(3年)が浦和レッズジュニアユースの攻撃を支えている。積極的にボールを受けて攻撃を展開していく中で前線にも顔を出し、得点も奪えるチームの中心選手を目指す意気込みだ。
ボランチとしてプレーする野口は「とにかく多くボールに絡むところ。リスク管理よりは後ろで作って前にと、ボックス・トゥ・ボックスが求められると思うので、後ろで繋ぎの役割をやりながら最後は自分が仕上げて終われるような選手になりたいです」。両足の高精度キックを得意とする中でこの日も前線やサイドへボールを繋いでいくプレーで攻撃の起点になり、「監督からもサイドチェンジは求められているので、その部分は今日は出せた部分が多かった」と存在感を示した。
1点ビハインドの後半にはCKのキッカーを務め、ファーサイドへのクロスボールで同点弾をアシスト。野口は「中には競り合いが強い選手がいっぱいいるので、その選手たちに合わせれば決めてくれるというのがある。あれはその形通りに上手く合わせたかなと思います」と胸を張った。
萩村滋則監督は「今週やってきたのはまさにサイドチェンジのところだったので意識してやってくれた」と野口を評価。その上で「パスの長短でもうちょっとコントロールしてほしいなと。できると思うんですけど、味方への要求もそうだし自分から配球で変えていくとか、そこはユースになったら求められるもの」と期待も口にした。野口自身も「ボランチのポジションでゲームを支配したり作ったりが求められている」と話し、「もっと出せるようにしたい」と力を込めた。
3位で終えた8月の日本クラブユース選手権では優秀選手に選出され、メニコンカップにも参戦。U-15世代のオールスター戦を通じて「上手い選手たちがすごい多くいて自分もそれに刺激を受けた」といい、攻守両面に課題があることを感じたという。
「バルセロナのMFペドリ選手とかは守備もやれるし攻撃もセンスがあって得点にも絡めるし、チームの中心選手。自分もチームの中心選手になれるような活躍を見せられるようにしたいなと思います」
今季は副キャプテンを務めており、試合中には腕章を巻く姿も多く見られる。野口はあまり前に出るタイプではないというが、「プレーで見せるのもあるんですけど、声で引っ張ったり指示したりというところでチームを変えたりだとか流れを変えたりができるようになれば」と発信力も高めていく考えだ。
チームは攻め込みながらも1-1のドロー。ただ、残り2節のリーグ戦で高円宮杯ストレートインに王手をかけており、リーグ優勝の可能性も残っている。野口はシーズン最終盤に向けて「2冠を取りきれるようにチームとしても個人としても練習から集中して取り組んで、今日みたいなもったいない試合をせずに毎試合良い試合だったと思えるような試合作りをして、自分自身が中心になっていけたら」と意気込み、ゲームを組み立てる重要な役割を完遂して勝利に貢献することを誓った。
(取材・文 加藤直岐)
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Source: 大学高校サッカー
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