左足首に痛み残る久保建英、葛藤の別メニュー調整「良くも悪くも結局やっちゃうのが僕なので」

MF久保建英(ソシエダ)
 日本代表MF久保建英(ソシエダ)が8日の練習後、報道陣の取材に応じ、9月の国際親善試合メキシコ戦(△1-1)で痛めた左足首の状態について「やれるから帰ってきてるんで、あとは日々のコンディションを見ながらという感じですね」と明かした。

 久保は9月6日に行われた国際親善試合メキシコ戦の前半途中、相手選手と足がもつれ合う形になり、左足首を負傷。続く同9日のアメリカ戦では出場を回避したが、スペインに戻ってからも痛みが残っている様子で、ラ・リーガでは5試合連続の出場を継続しつつも、そのうち3試合は途中出場にとどまっていた。

 今回の10月シリーズは招集自体が危ぶまれていたなかでのメンバー入り。日本代表が全員で本格始動した8日のトレーニングでは唯一別メニューで調整しており、10日のキリンチャレンジカップ・パラグアイ戦(パナスタ)の欠場は決定的となっている。

 練習後、報道陣の取材に応じた久保によると、回復には向かっているが痛みは残っているとのこと。「良くも悪くも結局やっちゃうのが僕なので、それをどうにか抑えつつ……」と葛藤を口にしつつ、「プロとしてお金を払ってプレーを見にきてもらうので、日本代表のプレーを見せられるように回復するのが大事。それは僕だけじゃなく、お客さんは日本代表レベルのプレーを見にきていると思うので、まずはその状態になるようにしっかり回復したいと思います」と現在の心持ちを明かした。

 今回の10月シリーズでの出場プランは「どうなるかはわからないけど、自分としては一刻も早く回復して、僕本来のプレーを見せることがお客さんにとっても、自分にとっても、チームにとっても助けになると思うので、中途半端にプレーし続けるよりはという感じですね」と慎重な見立て。その一方、招集については前向きに受け止めているようだ。

「日本代表としては呼べる選手は呼びたいというのがあると思うし、僕以外の選ばれていない選手も招集は絶対にかかっていると思う。森保監督も会見で言っていましたけど、相談していく上で僕も今回呼ばれていますし、呼ばれていない選手もいる。それは僕だけじゃなく、みんなで総合して判断していることなので、戦力になると思って呼んでもらっていると思うので期待に応えたいなと思います」

 まずはブラジル戦に向け、回復状況を判断していくとみられる。ブラジルについては「特にルーツがあるわけでもないので強豪の一つというくらい」と過度な意識はしていない様子だが、世界的強豪と戦える貴重な機会。「もちろん日本代表のために戦えることは誇りですし、追加してブラジルという強い相手と戦えるのは楽しみ。いいコンディションに持っていけたら」と意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)


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Source: サッカー日本代表

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