エールディビジで絶好調のストライカーが、終盤から投入されたパラグアイ戦でも1ゴール。勢いに乗る日本代表FW上田綺世はブラジル代表との対戦に向けて「自分らができることを最大限やるということ。まずそれをぶつけて自分たちの現在地を知るのが大事だと思っています」と語った。
上田はリーグ戦で開幕8戦8発と絶好調の中、10日のパラグアイ戦では1点ビハインドの後半44分から出場すると同45+4分に劇的な同点ゴールを奪った。
ゴールシーンは最終盤のセットプレーからの流れでありながらも、フリーで合わせていた。上田はポジション取りについて「僕は相手と距離を取る選択をとって、あとは(伊東)純也くんの上げるタイミングと上げる角度からだいたいどこらへんに来そうかなというのを自分で触れるものを2個くらいに絞った中で、片方に絞って動き直した」と説明する。
もう一つの選択肢は同じくファーサイドで緩めの高いボールに合わせるものだったというが、「来たボールが速いボールだったのでこぼれてきそうなところに自分で変えて、そこに走り込んで(ボールが)流れてきてという感じでした」と振り返った。
日本を敗戦から救ったエースが次に臨むのは強豪・ブラジルとの一戦。上田は「格上の相手で強さも未知数じゃないですか。どうやって(試合に)入ったら上手くいくかなんて分からないし、そんな方法なんかそもそも存在しない。そのくらい強い相手だと思う」と見つめ、「90分間1回もボールを取られないとか、そういうことは無茶じゃないですか。だから自分らができることを最大限やるということ。まずそれをぶつけて自分たちの現在地を知るのが大事だと思っています」と力を込めた。
上田は「あるもの全部試したい」と述べ、チームとしても個人としても来年のワールドカップに生かすべく全力を尽くす構え。「今何ができて何ができないのかを確認できる良い相手だと思うし、それが露骨に出た方がいいと思う。誤魔化してもしょうがないと思うので、自分らが持っているものをとにかく全部出すこと。その上で結果を求めるのが大事」と展望した。
(取材・文 加藤直岐)
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Source: サッカー日本代表
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