
日本サッカー協会(JFA)は6日、東京都内で記者会見を行い、今月のキリンチャレンジカップ2試合に臨む日本代表メンバー26人を発表した。森保一監督と山本昌邦技術委員長兼ナショナルチームダイレクターが登壇し、約1時間にわたって質疑応答を行った。
●山本昌邦技術委員長兼ナショナルチームダイレクター
「今回のキリンチャレンジカップでガーナ、ボリビアを迎えて強化試合ができることを嬉しく思っている。先月にシリーズでブラジルに初めて勝つことができた。スタジアムを青く染めていただいて本当にエネルギーをもらった。選手たちの力になったと思う。あのような雰囲気を作れたこと、国民の皆さんに全力で応援していただいて歴史的な試合ができたことに感謝したい。年内最後の2試合になる。その後にW杯の抽選会、W杯前の数少ない国内での2試合になる。ブラジル戦以上の熱気でサポーターの皆さん、国民の皆さんに感じ取ってもらえるような10日間にしたい。よろしくお願いします」
●森保一監督
「10月のパラグアイ戦、ブラジル戦と応援していただきありがとうございました。サポーターの皆さん、国民の皆さんの現地での応援、テレビやメディアを通して応援の念を送ってくださったことで選手たちが躍動してくれて、親善試合ではあるがブラジルに初勝利することができた。皆さんの応援に感謝したい。ありがとうございます。11月の代表戦もW杯出場を決めたガーナ、W杯出場に向けて死に物狂いで強化を進めているボリビアという世界基準で戦える対戦相手と試合を組んでいただいたことが本当にありがたいし、我々がW杯に向けて力をつけていくため、いい対戦相手と試合ができることを嬉しく思っている。今回の2試合もホームの豊田スタジアム、国立競技場ということで日本のホームで勝ってサポーターの皆さん、国民の皆さんに喜んでいただくということで、2試合とも先制されてから追いつく、逆転するという試合を選手たちが見せてくれたように、最後までチーム一丸となって粘り強く戦い抜くところを多くの皆さんに見ていただき、共感していただけるようにベストを尽くして戦っていきたい」
―今回のメンバーをどのように位置付けているか。ケガ人もいて呼べない選手もいるなか、どの段階まで選手層の幅を広げるトライをしていこうと考えているか。
森保監督「その時々のベストメンバーということでいろんな目的を持ちながら選手の招集をさせていただき、勝利を目指すことをまず第一に、チーム全体の強化、個々の強化・成長ができるようにということで活動をこれからもしていきたいと思っている。ケガ人が多いところは代表候補選手に多くの選手に起きているチームの現状だと思う。メンバー固めるということはなかなか難しい状況だと思っている。ただこれもチームとして戦術、選手選考の部分ではより軸となるところを固めていくということは選択肢としてはもちろんあってもいいと思うが、この現状も踏まえて日本にもたくさん良い選手がいるということ、いま結果を出している選手と、我々も日本人選手のプレーを見ていて、今と1年後、いわゆる未来にもっともっと代表の経験をしてもらった中で伸びてくれる選手、成長してくれる期待を持てる選手をできるだけ招集しながら、チームの選手層の幅を広げていきながら、最終的にW杯直前になって日本代表の戦術をより多くの選手に理解してもらったなかで、最後に大会に向けてチーム一丸となって戦術の共通理解をさらに深めて、W杯に挑めればと思っている。常に可能性のある選手は招集していくところは持ちながらW杯に向けて強化を進めていきたい」
―ガーナ戦で森保監督は通算100試合になる(正確にはボリビア戦)が、記念の試合を迎えるにあたっての気持ちは。
森保監督「A代表の監督として100試合という数多くの試合をさせていただき、実感としては皆さんに教えていただいて、やっと自分も100試合ということに気づいたということで特に特別な思いが出てきているということはない。ただ日本代表として世界に挑ませていただけること、日本人の喜びと誇りを持って仕事をさせていただけることを本当に幸せだと感じている。仕事に関しては目の前の試合に最善の準備をしてベストを尽くすことを監督就任1試合目から同じ気持ちでやってきた。これまでも変わらず、長期的なビジョンは見つめながらも目の前の1試合1試合に向かっていきたいと思っている」
―アンダーカテゴリでは行っているように試合後にPK戦をやっても良いのではないか。
山本ダイレクター「世界で勝っていく中で一回は乗り越えていかないといけないPK戦だが、アンダーカテゴリではできる限り実施して努力はしてきた。代表戦でPK戦をどうかという非常に重要なご質問をいただいて、努力はしたいと思うが、ゲームの終わり方のこともあるし、テレビの中継のことをもあるし、しっかりと精査して対応を考えたい」
森保監督「練習はしています」
―ブラジル戦の前半の戦い方では監督はもっとアグレッシブに行ってほしいと伝えていた中、選手たちはハイプレスに行かないことを考えていた。その解離はどのようにあったか。
森保監督「原因は自分の伝え方がよくなかったと考えている」
―違う伝え方をするか。
森保監督「修正をしっかり考えて、目の前の選手の状態を見極めて、最善・最適な伝え方をしないといけないと考えている」
―対戦国の分析を進めるため、メディアの情報を翻訳してチームに提供しているか。
山本ダイレクター「本当にテクニカルスタッフ、アナリストの層が上がってきており、チームに帯同している4人のメンバーがいて、詳細は申し上げられないがあらゆる情報を収集している。バックアップのメンバーもいるので、そのメンバーも含め、我々の準備としてはW杯本番のグループリーグが終わった後のベスト32に上がるところのが負荷が一番上がると思っている。そこをトップの基準として整えてきた。どこまで監督に伝えたかは把握していないが、本当に優秀な組織を作りつつある。聞いている全て答えてくれるくらいの情報が集まっていると思っている」
―後藤啓介が初招集された。FWは上田綺世、小川航基、町野修斗の3人もいるが、あえてここで初招集の選手を呼んだ理由は。
森保監督「このタイミングで初招集ということで、いまクラブでヨーロッパの舞台で監督に評価され、チームのレギュラーとして安定して試合に出ているということと、そこで我々も彼らを日本にいる時から、ヨーロッパに渡ってからもずっとスカウティングをしている中で確実に成長しているところを感じさせてもらっている。攻撃のトップ、2列目の選手はすでに世界トップ基準の良い選手がいるが、彼らがそこに割って入れるだけのものを持っているし、W杯に向けて、その後の成長も含めて日本のために戦力になってくれる期待も込めて招集させていただいた。まずは現状の中でチームを固めていくだけに舵を切らず、できるだけ選手層の幅を広げることから最後に最強・最高のチームを作るため、いいコンディションの選手、その時に力を発揮してくれる選手たちを中心にチームを作っていくということで、彼らにもその基準に入ってきてくれるように、彼らのことを我々も知る、彼らにも代表の戦いを知ってもらい、さらにクラブを勝たせてもらえる存在に、代表の戦力になってもらえるように今後の期待も込めて招集した」
―監督が試したいことはどういうものを考えているか。
森保監督「試すと考えているというより、常に試したい気持ちはある。というのも現状積み上げてきたものを大切にしながらも、さらに成長する、レベルアップしていくことを考えた時、システムを試すこと、人と人との組み合わせを試すことであったり、選手個々の起用で試すことであったり、どれだけ活動の中でやるということはその時々のケースバイケースだが、常に成長に向けて試すということで、力をつけるために試すことで考えている。戦術、グループの組み合わせ、個人を試して経験してもらうということを考えて“試す”という言葉になっている」
―ジーコ元日本代表監督が先日の取材で、北中米W杯について「混沌ととしている」という言葉を使っていた。その中で「チームの勝敗を分けるのはどれくらい長く一人の監督がチームを見てきたか」と言っていた。選手の層を広げるというだけでなく、スタッフのマネジメントも重要になると思うが、どう捉えているか。
森保監督「チームが結果を出す、日本代表がW杯で結果を出すためには選手だけではなく、スタッフもチーム編成は大きなポイントになる。北中米W杯はジーコさんもおっしゃっている通り、参加国も増えるし、世界のトップ基準の国、W杯で優勝している国は限られているのが過去の歴史かもしれないが、今回は3か国を跨いでの開催で、そこに時差もあり、気候もあり、標高の違いもありということで、チームがトップコンディションで戦うためにどういうコンディションで戦っていくかという力の差も、過去の力の差だけでなく、過去の優勝国だけが優勝できる大会ではないと思っている。スタッフの叡智を結集し、そこでチームのコンディションを常に最高に持っていくことで我々にもW杯優勝のチャンスがあると思っている。そんなに簡単なことではないともちろん思うが、より多くの国で、これまで以上に優勝のチャンスが巡ってくる大会になると思っている」
―北野颯太、後藤啓介、小久保玲央ブライアンに期待することは。
森保監督「後藤選手に関してはジュビロでプレーしている時から見ているし、当時の横内(昭展)監督からもいろいろと情報をいただいた。今代表のコーチでも頑張ってくれている前田遼一コーチは彼をユース年代から見ていて、どういう素質があるか、どういう成長をしているかを我々も託しながら追ってきた。日本からヨーロッパに渡って、アンデルレヒトでなかなか出場機会には恵まれていなかったが、出場時間からすると得点数が多く、得点能力の高さを見せていたと思う。いまはシントトロイデンに移籍してレギュラーを掴み取っている状況。その中でストライカーとして得点力は魅力だと思うが、試合の流れ全般に関わるところ、運動量多く関わって最後に得点を取れるのが彼のいいところだと思っている。北野選手は今年のJリーグ開幕から若い選手の中でも非常にセレッソで存在感のあるプレーを見せてくれていたということで、国内にいればE-1の舞台に招集していたと思う。そこでザルツブルクに移籍したということで彼の活動を追っていく中で、起用のされ方はチームに馴染む部分も含め、先発や途中出場ということで監督も彼を生かす中で、成長させるために工夫して起用していると感じていた。今はザルツブルクの戦術に非常に順応してきており、そこで彼が持っているアグレッシブに攻守に関わっていくところ、ここ数試合は得点チャンスに絡む、得点を決めるというところでヨーロッパの舞台で自信を深めていると感じている。ブライアン(小久保)は東京五輪チームで監督をさせていただいた時から招集させてもらって、直接見たことがある選手。彼はポルトガルに単身で渡って、ヨーロッパの舞台で自分が成功するんだというチャレンジを見させてもらっていたなか、パリ五輪での活躍、シントトロイデンで昨季と今季はほぼレギュラーとして試合に出続けているところ、しっかりチームの中心選手としてパフォーマンスを発揮しているところを見させていただいて招集した。彼に関してはパリ五輪の後にも招集ということはあったと思うが、クラブでのシーズン通しての経験を見てからというのと、キーパーも選手層が厚いので競争を見ながらということで今回の招集になった」
―今回は普段よりも1人少ない26人の招集になっているが、その意図は。
森保監督「26人ベンチ入りできるということでレギュレーションを作っていただいている。これまではプラスアルファで選手には来てもらいながら、ケガ人が出た時にプラスできてもらっている選手にカバーしてもらえるようにということで、これまではベンチ入りメンバーよりも多く招集させてもらっていた。ベンチに入れなくても日本代表の活動を一緒にさせてもらえうことで本人の経験値が上がるということを常に考えているし、また日本の戦力としても穴を開けずに準備をしてもらえるということでプラスアルファで招集させてもらっていた。今回は大きな理由としてはプラスアルファで戦うよりもちょうど26人、W杯も26人でベンチ入りするのでそこに照準を合わせて決めていこうということで考えた」
―選手を入れ替えながら招集している中で、選手の好調や流れをどれくらい重視しているか。また守田英正はプレーできる状況になっていると思うが、彼の現状をどう捉えているか。
森保監督「好調の選手を招集することに関しては基本的にチーム作りをしている中で、Jリーグ、ヨーロッパ中心に世界で活躍している選手を招集しながら、好調の選手を招集したい方向で考えている。ただそれは全てではなく、好調も1試合、2試合の好調かもしれないし、長期的に見ている中、好調な部分とチームを外から見させてもらって成長している部分と変わっているところを感じさせてもらう中、コーチ陣とディスカッションをして招集に至っている。明確な基準があるということではない。守田選手に関してはアジア予選では本当に日本代表の中心選手として、チームを勝たせてくれる存在として戦ってくれた素晴らしい選手だと思っている。いまは戦列には復帰したのは確認して毎試合チェックしている。その中でまだまだコンディションが上がりきっていないという判断で招集していない」
―久保建英は前回の活動後、スペインで左足首を再び痛めたと思うが、向こうで2試合ほど欠場し、先週末に戦線に復帰したばかり。日本に帰ってきて治療をしながら状態を見ていくのか、できるという判断か。
森保監督「シンプルに答えると、できるという判断で招集させていただいている。治療であったりということに関しては常に選手たちは治療と日々のトリートメントを重ねているので、そこはプレーできる状態か、他の部分においてはベストなコンディションにトレーナーに常に選手のケアをしてもらいながら、いいコンディションを作ってもらえればということで考えている。ケガを抱えて無理な状態で日本代表に招集させてもらって、ケガのリスクも大きい中でプレーするということは避けたいなか、その問題はないと思っている。直近の彼の試合も見ていただいたと思うが、あのプレーを見て、プレーのキレ自体は間違いなくあったと思うし、クオリティーもあったと思う。メディカル同士ではリハビリをしている時、試合に出ていても出ていなくても過程も見ているし、最終的なプレーという結果も映像で確認している。メディカルの部分も確認してというところで、招集させていただいた」
―PKについての質問があったが、W杯本戦まで強化試合のどのようなアプローチをとっていきたい。
森保監督「PKに関してはW杯本大会を見据えた時、まずは目の前の一戦を買っていく、グループリーグを買っていくベースを持ちながら、8試合を戦っていくという目標を持っているなかで、おそらくベスト32からの戦いでPKで何度かもつれる、そこで買っていかないといけないことも踏まえて我々は世界一になるということを共有して考えていこうということで選手、スタッフ、チームで共有している。PKも練習の中に組み込んで、PKの練習は増やしている。W杯で勝つ確率を高められえるように、オープンプレー、セットプレーで高められるように、試合時間内で点を取ることをしっかりやりながら、PK戦まで行った時に選手が自信を持って決められるようにということでPK練習を増やしている」
―大迫敬介、長友佑都、相馬勇紀、望月ヘンリー海輝の4人が選外となった。おそらく天皇杯準決勝を控えた選手だと想像するが、これまではルヴァン杯期間中に招集した選手もいる。方針の違いがあったのか。
森保監督「一言で言うと、IWがある中で選手の招集は常に考えている。今回はわかりやすく天皇杯準決勝に出ているチームで10月の活動に招集させてもらっていた選手が多くいないので、皆さんにもわかりやすいと思うが、これまでも実は色々とクラブとやりとりをしているなかでこういった調整をしていた。今回に関しては、9月以降に関してはケースバイケースで、我々がどういう意図を持ってその活動をしていくかということで、選手を招集させていただくのか、そうではないのかということで考えている。9月は使わずに招集ではなくアメリカ戦で使っているし、2試合の中で実戦経験をどう考えていくかということと、実戦はなくても今回はどちらにいたほうが選手にとってメリットが大きいかということで絶対的な答えはない中で、招集させていただいている。しかしながら前回の活動の中で私の言葉足らずで、サッカー関係者の方々、Jリーグ関係者の方々、JFAの方々にご迷惑をおかけするような、皆さんに批判と取れるよう報道していいような話し方しかできず、多くのサッカー関係者の方々に迷惑をかけたところがあるが、まずは国内リーグというところで言うと、選手たちが後ろ髪を引かれずにIWの期間、クラブから離れてその国のために、我々であれば日本のために戦ってくれるというのがある。ただ、そこに公式戦がある時、選手たちは覚悟して来られているが、どこかに後ろ髪を引かれる部分がある。国内組の選手の皆さんにインタビューをしていただいたり、コメントを取っていただいたりというのがあるなか、彼らの心情も把握されていると思う。クラブもIWだからと割り切って選手が代表に招集され、代表でプレーしてもらうことをクラブも考えられるのがIWだと思うが、そこで公式戦があるというなかで、クラブも選手も痛みを伴って代表に招集して、プレーしてもらうというところで今の日程を投げかけて考えてもらえるようにというということ、選手もクラブも痛みのないような状態で代表活動を思い切ってやれるようにということで話をさせてもらっている。私が代表監督をさせていただいてきたなかで、招集させてもらった選手で日本以外で試合が重なっていることは記憶がある中ではほとんどなく、ヨーロッパの主要リーグでは柴崎岳選手を招集させていただいた時のスペイン2部はリーグ戦を継続していたと思うが、1部は全くそこは活動はないということで、しっかりクラブから代表にということで気持ちを切り替えて戦うことができたということを考えて、皆さんを通していろんな方に考えていただければと発言させていただいた。その上で日本が世界基準の中でやるというところはJFAの方々も、Jリーグの方々も考えていただいているなかで、今の日程のなかでは仕方なくやられていることも重々理解しているし、これから日本が世界一を目指す国として、世界基準の中でやっていくのか、日本の基準の中でやっていく選択をされるのであればそれは私が首を突っ込むことではない。その中でやっていくのは私自身もしっかり考えて行動していきたい。いろんなことを考えてきてくださっているなかで、選手やクラブが痛い思いをしないようにということが我々にとっても嬉しいことかなと思う」
山本「今の話は日本サッカーの未来にとって重要な話。ご存知のようにルール的には招集は可能。その状況で森保監督を始めとするコーチングスタッフ、(代表)選手がW杯に出られるアピールのチャンス、一方で天皇杯で勝ちたいという気持ち、これらを両方ができることがベスト。それを整えるのが我々の仕事でもある。そこは選手にもコーチングスタッフにも申し訳なく思う。大学も存在するし、ちょうどシーズン移行もあるので、サッカー協会としてゲーム環境の改善のために部会を立ち上げ、Jリーグも含めて議論をしていただいている。Jリーグのクラブで事前に私のところに招集をなんとかしてくださいと言ってきたチームは一つもありません。皆さん協力してもらえるスタンスだった。それをお伝えしておかないといけない」
―ガーナ戦、ボリビア戦は格下で確実に勝っていくことがW杯のより良い順位につながるが、日本をリスペクトして戦ってくることも想定されるなか、どう戦っていきたいか。
森保監督「この2試合、相手がどういう戦い方をしてくるか分からないが、こういう相手にしっかり勝っていかないといけないと思っている。ガーナもボリビアもこれだけ守備的にとか攻撃的にということだけをやるチームではなく、守備的にも攻撃的にもハイプレスもローブロックで守ることもできる、カウンターもできれば遅攻もできる素晴らしい相手。相手の戦術を上回ってより確実に勝っていけるように勝利にこだわって戦っていきたい。ボリビアはまだW杯出場を決めていないが、W杯出場を決めた国以上にW杯への強化は死に物狂いでやっている過程のチームだと思っている。本当に良い対戦相手と世界トップ基準で戦わせてもらえると思う。勝利にこだわって、我々が自信を持って積み上げていければ」
―天皇杯のことをうかがいたかったが、答えていただいたので大丈夫うです。
森保監督「(意見交換の後)山本さんに申し訳ないと言っていただいたが、全てポジティブに捉えている。未来に向けて招集すべき選手、招集したいを招集できないということもあったが、クラブと代表のお互いの関係性と、日本サッカーの文化を発展させていく上でもいろいろと一緒に考えていけるすごくいい機会だと思う。招集できないのはもちろん痛いことはあるが、ケガで招集できなかったり、いろんなことが起きる中、こうして新たに3人のこれから期待できる選手を招集できるのは、日本代表として積み上げていける、成長していける機会をいただけたということで、全てをポジティブに考えてチームの積み上げをしていければと思っている。
―長友佑都が招集されていない。ピッチ内外で大きな役割を果たしてきた選手だと思うが、長友以外に期待したいこと、彼がいない影響をどう捉えているか。
「まずは佑都の存在が本当に大きいのはこれまでの活動でも思っていたことで、私やスタッフも評価している。今回は佑都がいない中で、チームがどのようにモチベーションを保つか、モチベーションを上げていくかというところも、いないからこそ逆にいろんなことが見えるとポジティブに考えている。全ての選手が長友さんの経験、存在にリスペクトしていると思うが、みんなそれぞれが俺がリーダーだということで自分のやれることを全ての選手が考えてくれると思うので、誰か一人が欠けたからではなく、全ての選手のリーダーシップを発揮してもらえるいいきっかけになると考えている」
(取材・文 竹内達也)
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Source: サッカー日本代表

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