[10.21 J1第30節 神戸 3-1 鹿島 国立]
ヴィッセル神戸MF井出遥也が今季初ゴールを含む1ゴール1アシストで価値ある白星をもたらした。
まずは前半16分、左サイドの深い位置まで攻め込むと「そこで剥がすのは今までも得意としてきた」という鋭い切り返しで相手選手を翻弄。左足クロスをゴール前に送り込み、FW佐々木大樹の先制ゴールをアシストした。
今季中盤は膝の痛みに苦しんでいたが、夏頃からはコンディションが向上。「今は痛みなくプレーしているし、一番はそういうコンディションの良さが出たのかなと思う。アシスト、ゴールという結果のところが自分に一番足りない部分だったのでそこは意識していた」と意識改革も実ったワンシーンだった。
さらに前半45分、今度はFW武藤嘉紀のアウトサイドクロスに反応し、ゴール前に飛び込む側でも結果を出した。「1年間ずっと続けてきたシーンだったし、コーチや他の選手が常にシュート練習でアドバイスで手助けしてくれていたので、本当にゴールにつながってよかったなと思う」。珍しいヘディングでのゴールとなったが、積み重ねの賜物だった。
前節の横浜FM戦は累積警告で出場できず、「このアントラーズ戦に全てをかけていた」という中での大仕事。「自分が点を取ることでこのチームにまた違う怖さが出ればいいなと思っていた」という29歳がイメージどおりのパフォーマンスを発揮した神戸が残り4試合、初優勝へのカウントダウンをまた一歩進めた。
(取材・文 竹内達也)
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Source: 国内リーグ
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