京都U-18で存在感放つ1年生MF尹星俊。覚悟を持って「エグい選手」へ成長し、トップ、世界へ

京都サンガF.C.U-18の1年生MF尹星俊(京都サンガF.C.U-15出身)が上位対決で存在感のある動き
[8.27 高円宮杯プリンスリーグ関西1部第10節 近江高 1-1 京都U-18 ビックレイクC]

 目標は一日でも早く2種登録されて、トップチーム、世界で活躍すること。京都サンガF.C.U-18の1年生MF尹星俊(京都サンガF.C.U-15出身)が、上位対決で存在感のある動きを見せた。

「きょうは自分がボールを受けて縦パスとか、(間を)覗いたりしないといけない試合だったので、なるべくいっぱいボールを触ってチームを勝たそうという気持ちでした」と尹。序盤から精力的にボールに係わり、動かしていた。

 京都U-18は中盤を一つ飛ばして楔を打つなどボールの動かし方を変えながら前進。同点に追いついて迎えた後半、尹は高い位置でボールに係わり、幾度かゴール前へ割って入る動きも見せていた。
 
 特に目立っていたのは守備面だ。「守備の方が得意です。守備は自分の強みで評価をいっぱいしてもらっているので、そこが衰えたら自分の良いところを出せないので、出していこうと」という尹は、的確な読みで先手を取る形でボールへ。近江高は球際で強度の高い動きを見せていたが、1年生MFは全く怯まない。

「(トップチーム、世界は)もっと強度あるんで」。競り合いでほとんど負けることなくボールを回収し、味方の連続攻撃に繋げていた。尹は「人にも言える分、自分もやらないといけない」と責任感を持ってプレー。1年生離れしたメンタリティーも武器に戦い続けた。

 この1週間のトレーニングでは、甘さが出てしまうことがあり、石田英之監督から厳しい言葉を受けることもあったという。「覚悟持ってやる」ことを誓い、この日は自分ができることを証明しようとした。

 そして、好プレーを見せたが、石田監督が求めているのは「もっと高いところ」。尹も「攻撃のところで結果、点に絡んだり、守備やったら絶対に負けへんとか、ビルドアップでスルーパスを通すとか、『コイツ、エグいな』という選手になりたい」と「エグい選手」への成長を目指している。

 中学2年時にJFAエリートプログラムU-14へ選出されているが、より上のステージで戦えるポテンシャルの持ち主。「近い目標やったらすぐ2種登録して(トップで)試合に出て、高3にはトップと契約して20歳過ぎたら海外で活躍したい」。尹のように、ボールを個の力で取れる上に、精度も備えたボランチは希少。イタリア代表MFマルコ・ベッラッティ(パリSG)のように戦えて、点も取れるMFになって飛躍を遂げる。

(取材・文 吉田太郎)


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Source: 大学高校サッカー

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