[8.30 天皇杯準々決勝 柏 2-0 名古屋 三協F柏]
30日、天皇杯準々決勝が各地で行われ、三協フロンテア柏スタジアムでは柏レイソルと名古屋グランパスが対戦。MF戸嶋祥郎とMFマテウス・サヴィオの得点で柏が2-0の勝利をおさめ、準決勝進出を決めた。
公式戦5試合負けなし(2勝3分)の柏は、26日に行われたJ1第25節・広島戦(△0-0)のスタメンから、GK松本健太、MF高嶺朋樹、MF戸嶋祥郎を除く8選手を入れ替え。CBはDF立田悠悟とDF田中隼人が組み、2トップにはFW武藤雄樹とFW小屋松知哉が入った。
対する名古屋は、リーグ2連敗中。26日のJ1第25節・C大阪戦(●1-3)の先発から、GKランゲラック、DF野上結貴、DF藤井陽也、MF稲垣祥を除く7選手をチェンジ。今夏にユトレヒト(オランダ1部)から復帰したFW前田直輝、藤枝MYFCから移籍したMF久保藤次郎が加入後初先発を飾った。[スタメン&布陣]
立ち上がり、名古屋は右のシャドーに入った前田が右サイドのスペースでボールを受け、カットインから左足でシュートを放つシーンを続けて作るもゴールには至らない。その後もサイドのスペースを使ってチャンスをつくろうとするが、柏守備陣に対応されてしまう。
柏は前半20分にMF仙頭啓矢が最初のシュートを放つも、GKランゲラックの正面を突いた。同27分には武藤がペナルティエリア外からミドルシュートを狙ったが、わずかにゴールポストの右に外れてしまった。
後半に入り、名古屋が柏のペナルティエリアに進入する回数を増やしていく。チャンスを構築できない柏は、14分、武藤とFW岩下航に代えてFW細谷真大とサヴィオをピッチに送り込んだ。直後には名古屋も最初の交代枠を使い、3枚替えを断行。FW重廣卓也、MF和泉竜司、久保に代えてFW永井謙佑、DF森下龍矢、DF中谷進之介を投入した。
交代が奏効したのは柏だった。24分、サヴィオがペナルティエリアすぐ外でボールを持つと、逆サイドへ斜めのパスを入れる。ペナルティエリア内右サイドでパスを受けた戸嶋は、ボールをコントロールすると右足を一閃。これがゴール左隅に決まり、柏が均衡を破った。
1点を追う名古屋は、残りの交代枠を使ってFW酒井宣福に代えてFWキャスパー・ユンカー、DF丸山祐市に代えてDF河面旺成を起用した。逃げ切りをはかりたい柏は、仙頭に代えてDF古賀太陽、小屋松に代えてMF椎橋慧也を入れて、布陣を5-4-1にシフトした。
5分におよぶアディショナルタイムには、相手のパスをカットしたサヴィオが追加点。2-0で柏が勝利を決定づけた。
第97回大会以来6年ぶりのベスト4入りを果たした柏。準決勝では、同時刻に別会場で行われている熊本対神戸の勝者と対戦する。
(取材・文 奥山典幸)
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