日本サッカー協会(JFA)の反町康治技術委員長が2日、理事会後のメディアブリーフィングを行い、来年1〜2月のアジアカップに若手選手をトレーニングパートナーとして帯同させる方針を明かした。人数や対象は「本決まりではない」としながらも、「アンダー世代で今後の日本を背負っていくメンバーを中心に選んでいくのは間違いない」と展望を語った。
日本代表では過去のW杯各大会にトレーニングパートナーを派遣してきたが、アジア杯本大会の帯同は異例。それでも準優勝だった前回大会直前の国内合宿にはMF三笘薫、MF旗手怜央、FW上田綺世、DF伊藤洋輝、DF菅原由勢、DF小林友希が帯同し、そのうち5人が日本代表の主力に定着しており、融合に一定の成果は出ているといえる。
反町委員長によると、U-20世代の選手が主な対象となる見込み。本大会帯同となると大きな投資だが、「過去にそうして選んだ選手がサムライブルーの中心になっていることを考えると、何年か後にはチームの中心になるようなコアなメンバーを連れて行って、JFAとしての支出が収入になるように願っている」と若手の台頭に期待を寄せた。
加えて反町委員長はアジア杯に向けてカタール入りした後、現地で「トレーニングゲームをすることも視野に入れて活動していく」という方針も明かした。
なお、反町委員長はこの日、U-17W杯を目前に控えるU-17日本代表に帯同中のためインドネシア・バリからオンライン取材に応じた。「アジアではチャンピオンになったが、それは過去のこと。自信を持つのはいいが、過信を持って戦いに挑むことがないよう、合宿に入ったところ」と気を引き締めつつ、「ポット1なのでバンドンで3試合連続してできる地理的なメリットもあるし、ポーランド、アルゼンチン、セネガルという非常に厳しいグループに入ったが、カタールW杯でも厳しい中で首位通過したのを考えると不可能ではない。この世代は取り組む姿勢が出ているので楽しみだし、タイトルを取るために覚悟を持って臨みたい」と意気込みを語った。
(取材・文 竹内達也)
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Source: サッカー日本代表
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