日本サッカー協会(JFA)とJFAのオフィシャルサプライヤーであるアディダス ジャパン株式会社は8日、育成年代の選手を対象とした「育成年代応援プロジェクト JFA アディダス DREAM ROAD」を立ち上げることを発表した。
世界基準の選手育成を目的に日本の育成年代の選手が欧州クラブに短期留学し、現地のトレーニングに参加するプロジェクトで、その第一弾として11月20日から12月3日までソシエダ(スペイン)に4選手、11月26日から12月10日までバイエルン(ドイツ)に6選手を派遣する予定となっている。
ソシエダの練習に参加するのはU-15日本代表DF大島琉空(15)=VIVAIO船橋SC/中学3年=、U-15日本代表FW安西来起(14)=さぬき南中3年=、U-17日本代表FW神代慶人(16)=熊本ユース/高校1年=、22年U-15日本代表DF小浦拓実(16)=福岡U-18/高校1年=の4選手。バイエルンの練習に参加するのはU-17日本代表FW前田勘太朗(16)=横浜FCユース/高校1年=、U-16日本代表DF酒井舜哉(16)=大宮U18/高校1年=、U-17日本代表DF森壮一朗(16)=名古屋U-18/高校1年=、U-15日本代表MF神田泰斗(15)=大宮U15/中学3年=、U-15日本代表候補MF吉野啓太(15)=クマガヤサッカースポーツクラブ/中学3年=、U-15日本代表候補DF渡部友翔(15)=ソレッソ熊本/中学3年=の6選手。
選手の選出方法についてJFAユース育成ダイレクターの影山雅永氏は会見で「各年代のナショナルコーチングスタッフと話し合いながら、受け入れ側のクラブから『こんな選手がいい』というリクエストもあった。所属クラブ、保護者の方とも話し合いを重ね、今回のメンバーになった」と説明。2学年の選手を派遣するが、「15歳は15歳、16歳は16歳と、同じ年齢のカテゴリの練習に参加する。ソシエダもバイエルンも2つのカテゴリに分かれて参加する」という。
会見では日本代表の森保一監督からのビデオメッセージも流れ、「普段やっていることが評価されて素晴らしい体験が体験できると思うので、普段やっていることに自信を持ってぶつけてほしい。オンザピッチ、オフザピッチでいろんなことにチャレンジしてほしい」と激励の言葉が伝えられた。
同プロジェクトは来年以降も継続的に海外クラブへの派遣を予定している。影山氏は「毎年ずっとやっていきたいというのが我々の希望。極東に位置する島国である日本にとって国際的な経験は本当に大事だが、ほとんどの国際経験は代表チームでの活動しかない。チームで活動すると日本語だけで済んでしまうし、個人に焦点を当ててもっと濃い経験ができないかと考えていた。才能を持ったたくさんの選手にこうした体験を提供したい」と、その意義を強調した。
(取材・文 西山紘平)
Source: サッカー日本代表
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