日本代表のMF久保建英が北中米ワールドカップアジア2次予選・ミャンマー戦を翌日に控えた15日、報道陣の取材に応じ、アジア予選の厳しい長距離移動について「特にしんどいとは思っていない」と話した。
日本代表は今回の北中米W杯アジア2次予選でミャンマー、シリアと対戦。欧州組はヨーロッパからの長距離移動を経て日本に入り、16日にミャンマー戦を戦った後、代替地サウジアラビア・ジッダに移動。21日にシリア戦を戦い、それぞれヨーロッパに帰っていくという厳しいスケジュールを強いられている。
10月シリーズの活動時には「日本で待ってくれている人もいるし、チケットも新潟は完売だと聞いている。そういった人たちのために試合ができるのはすごく幸せだけど、きつさがあるのも事実」と疲労をのぞかせていた久保。しかし、この日の取材対応では「(疲労のことを)聞かれたから答えただけで、特にしんどいとは思っていない」と述べ、前向きなメンタリティーを強調した。
「サッカーは好きでやっているので。特に問題はないですね。みんなが練習だけしている期間に試合ができてラッキーくらいの気持ちで代表に来ているので。楽しみです。親善試合は親善試合で違った楽しみがあるけど、公式戦という代表としては久しぶりの公式戦なのでしっかりいい試合ができたらと思います」
今回の活動ではMF三笘薫(ブライトン)が帰国後に即チームを離脱し、DF冨安健洋(アーセナル)も別メニューで調整するなど、特に欧州カップ戦との連戦をこなしている選手は蓄積疲労の色が表れている。だが、ラ・リーガとUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)の連戦が続く久保はA代表の活動にもポジティブな気持ちで臨んでいるようだ。
久保は連戦が続く選手の選出について問われて「国際Aマッチ期間で選手を呼ばない理由がない」と断言。「みんな見たいと思うし、チームにいても練習するだけなので。きついのはみんな同じだし、僕らはいつも中2日で試合があるので練習はあまりキツくないけど、僕らのチームはいつも上げるので、みんなが置かれた状況でやれることをやっている。好きなことでご飯を食べられるので感謝したい」と心境を語った。
今回の代表活動ではメンバー発表時点でDF板倉滉、FW中村敬斗らが負傷のため招集できず、その後もFW古橋亨梧、FW前田大然らが招集を辞退するなど、厳しいメンバー編成に直面している。それでも「いまいる選手がその時のベストだと思う。そう言った事態も含めて元から23人のところで26人で呼んでいるというのを監督が会見でおっしゃっていて、すごくいいリスクマネジメントができているのかなと個人的に思っている」と久保。「あとはいまいる選手が期待に応えるだけかなと思う」と意気込んだ。
(取材・文 竹内達也)
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Source: サッカー日本代表
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