U-17ワールドカップに参加中のU-17日本代表は、17日にグループステージ第3節・U-17セネガル代表戦を迎える。ここまで1試合に先発出場しているFW徳田誉(鹿島アントラーズユース)は、この第3戦へ向けてその牙を研いでいる。
初戦のU-17ポーランド代表戦のスタメンに名を連ねた徳田だったが、特に前半はなかなか持ち味を発揮しきれないまま、ゴールネットを揺らす場面も作れず、結局は70分で途中交代。「不完全燃焼だった」と振り返るように、チームは交代後に決勝点を奪って勝利したものの、個人としては悔しい試合になった。
続くU-17アルゼンチン代表との第2戦は最後まで出番なし。熱い闘志を持つストライカーが何も思わないはずもない。「トレーニングからしっかり体を動かして、まずはより良いコンディションに持っていこうと思った。試合に向けて良い準備ができている」と第3戦への思いを募らせている。
「この前の試合は出られなくて凄く悔しい思いをしたし、チームとしてもそうだけど、個人としても後がない状況だと思っている。セネガル戦に出られたら、持っている力のすべてを出し切るつもりで戦いたい」
そう力強く語る徳田の特長は185cm・82kgという日本の17歳の平均値を大きく上回るボディにある。鹿島ユース出身FWの伝統を受け継ぎ、出力高く競り合い、空中戦含めて“戦う”スタイルは、この世界舞台でも変えるつもりはない。相手がアフリカ王者であっても、だ。
「相手の武器であるフィジカルのところは自分の武器でもある。どこが相手だろうとそこで負けたくないという気持ちもあるし、自分らしさをそういう相手に対しても出せるようにやっていきたい」
鹿島の誇りを背負う大型ストライカーは、出番がなかったこともエネルギーに代えつつ、第3戦での爆発を狙っていく。
(取材・文 川端暁彦)
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Source: サッカー日本代表
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