日本サッカー協会(JFA)は1日、7月12日に行われた天皇杯2回戦・東京ヴェルディ戦におけるFC東京サポーターの違反行為について、FC東京に500万円の罰金とけん責処分を課すことを決定した。「天皇杯の試合だけではくJリーグの主催試合の全てを含めても、我が国のサッカー史上でも類を見ない極めて危険な重大な行為」と糾弾している。
JFA規律委員会の発表によると、同試合のキックオフ直前にFC東京サポーター側のゴール裏下層スタンドから約1分20秒にもわたり、100発を超える数の花火が打ち上げられ、発煙筒の使用もあったことを認定。観客1人が火傷を負ったことも事実として認めた。
その上でサポーターの違反内容は「誤って大量の花火や発煙筒に引火したり、応援フラッグに引火していたならば、観客だけでなくピッチ上の選手や審判その他関係者にもケガを負わせるなど大惨事につながりかねなかった極めて危険な行為」であることから、FC東京は天皇杯試合運営要項第30条第1項(サポーターの行為についての管理監督責任及びサポーターへの指導責任)に違反するとともに、「被害の発生及び拡大を防ぎ、観客や選手等の試合に関わる人の安全を確保するために適切な措置を講ずるべきであるとする同条第2項に違反すると認められる」と判断した。
また、クラブは“東京ダービー”の開催に際して警備員の増強を行うなどの対策を講じていたが、「事前の適切な指導、周知が行われていれば、事前にこのような危険な行為を察知し、これを防止することも十分に期待することができたといわざるを得ない」などとし、情状酌量の余地はないとしている。
なお、今回の違反行為を行ったサポーター4人については、国内で開催されるすべての試合を対象とした無期限入場禁止処分がすでに下されている。
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Source: 国内リーグ
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