日本サッカー協会(JFA)は7日、来年1月1日に国立競技場で行われるTOYO TIRES CUP 2024のタイ戦に臨む日本代表メンバー23人を発表した。
年末年始までリーグ戦が組まれている海外組は招集できないため、ウインターブレイクに入るドイツ、フランス、オランダ、ベルギー、カタールでプレーする海外組15人と国内組8人という構成。森保一監督は「日程上招集できない選手もいる」としたうえで、「考えられるメンバー選考の中でベストメンバーと思ってチームを編成した」と強調した。
国内組に関しては、9日に天皇杯決勝を控えるFW細谷真大(柏)を除けば全員が今シーズンの全日程を終了し、オフに入っている。「激しく長いシーズンを終えて、少し休んでもらいたい気持ちは持っている」と話す森保監督は選手にとって難しい調整になることを認めつつ、「(シーズン終了後)2週間は休むというルールがあるので、しっかり休んでもらって、28日からの練習、元日の試合に向けてコンディションを上げてもらえるように準備してほしい」と要望した。
28日から千葉県内で始まるトレーニングキャンプでは30日までの3日間、中村憲剛ロールモデルコーチ、内田篤人ロールモデルコーチの帯同も決まった。現場からのリクエストだったというロールモデルコーチの帯同について森保監督も「2人とも代表経験、トップトップでの経験がある中、代表の血の継承ということで彼らの持っている経験を選手たちに伝えてもらいたい」と期待。同時に、「コーチングスタッフにとっても、彼らとのやり取りによって選手へのアプローチの幅や戦術の幅を広げることにもなると思い、さらなるブラッシュアップのために彼らも招集させてもらった」と、その狙いを説明した。
元日のタイ戦でチームはいったん解散。カタールで開催されるアジアカップに出場する選手たちは1月初旬に日本を出発し、現地で欧州に残る海外組と合流して、来年1月14日のアジアカップ初戦・ベトナム戦に向けて調整することになる。アジアカップの登録メンバー23人の発表については、来年1月1日、タイ戦後に記者会見を実施する予定となっている。
そこでは今回、招集できなかったイングランド、スペイン、イタリア、ポルトガル、スコットランドでプレーする海外組も入ってくる。具体的にはMF遠藤航(リバプール)、DF冨安健洋(アーセナル)、MF三笘薫(ブライトン)、DF中山雄太(ハダースフィールド)、MF久保建英(ソシエダ)、MF鎌田大地(ラツィオ)、MF守田英正(スポルティング)、MF相馬勇紀(カサピア)、GK中村航輔(ポルティモネンセ)、FW古橋亨梧(セルティック)、FW前田大然(セルティック)らが候補になる。
単純計算でも10人前後が今回のメンバーからは入れ替わる可能性があるが、「アジアカップで招集することになる選手たちにも、ケガや体調不良など、何があるか分からない」と森保監督。選考のボーダーライン上にいる選手たちにとって、年末年始の代表活動とはいえ、アジアカップ、その先の代表定着に向けても大事な5日間となりそうだ。
(取材・文 西山紘平)
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Source: サッカー日本代表
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