大阪体育大は11日、25シーズンの入団が内定する3年生FW古山兼悟(立正大淞南高/C大阪内定)と同MF木戸柊摩(札幌U-18/札幌内定)の記者会見を行った。
ともに来年も大学に籍を置きながらプレーするが、特別指定選手として内定先クラブの活動に随時参加を予定。2人は「来年から活躍できるように頑張りたい」と声を揃え、決意を新たにした。
木戸は3年生に上がる直前の今年3月に中学、高校時代を過ごした北海道コンサドーレ札幌への入団を決めた。高校卒業時のトップ昇格は見送られたが、大学に入学してからも2年連続でキャンプに参加。そして自身も「こんなに早く貰えると思っていなかったので驚いた」というタイミングでオファーが届くことになったが、「迷いはなかった」と二つ返事で快諾した。
クラブからは今季限りで現役を引退した小野伸二さんのようになってほしいと期待をかけられている。鈴木智樹強化担当が「小野伸二選手のような優しいパスが出せる。現代サッカーは強度が求められるが、ボールを持った時の面白さを表現してほしい」と話せば、木戸も「サポーターが気持ちよくなるようなプレーをしたい。(小野からも)『俺みたいになれ』と言われた。自分も伸二さんのようなプレーがしたい」と目を輝かせた。
古山は今年9月に25年のC大阪入団を発表。高校は島根県で過ごしたが、出身は大阪府東住吉区で、セレッソ大阪は子供のころから応援していた憧れのクラブだった。C大阪への入団は今年7月に練習試合を行った際に、現場サイドが古山を高評価。そしてFW加藤陸次樹が広島に移籍したタイミングも重なり、今夏のオファーに繋がった。
ただ晴れてプロ内定選手となった古山だが、“プロ”のレベルには改めて衝撃を受けた。特に驚いたのは、MF清武弘嗣だったという。「練習試合で凄いパスが出てきた」と驚きの表情で明かす。そしてその練習試合の相手として出ていた木戸も「こんなやばい選手なんだと、遊ばれているような感じだった」と同調。「ああいう選手になりたい」とさらなる進化を誓っていた。
(取材・文 児玉幸洋)
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Source: 大学高校サッカー
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