[12.10 インカレ2回戦 明治大 5-3 関西学院大 保土ヶ谷]
序盤に果敢な攻め上がりから豪快なヘディング弾を決めると、その後は右ウイングバックでたえず上下動を継続。明治大DF内田陽介(3年=青森山田高)が関西学院大との強豪対決で勝負強さを発揮した。
1-0で迎えた前半12分、左サイドの内側で受けたMF熊取谷一星のクロスに反応した。「ミーティングでも逆サイドが空くというのが監督からも話があって、チームで突こうとしていた。クマがカットインした瞬間、目が合ったので絶対に来ると思った。あとはゴールが空いていたのでヘディングで流し込むだけだった」。ペナルティエリア右への飛び込みから、豪快なヘディングシュートを突き刺した。
内田は青森山田高時代、下級生から右サイドバックのレギュラーを担い、19年度には高円宮杯プレミアリーグファイナルを制覇。同年の全国高校選手権は準優勝に終わり、コロナ禍に襲われた翌年の全国高校選手権でも決勝で敗れたが、高校年代のトーナメントでは圧倒的な実績を残してきた。
「インカレは一発勝負なのでリーグ戦とはまた違うし、負けたら4年生は引退なのでその責任もある。難しいことはせず、シンプルにやることを意識している」
そう話すようにモチベーションとなっているのは4年生への思いだ。「このインカレは自分のためじゃない。4年生ラストだし、4年生のために、ミキさん(井上樹主将)を胴上げするために負けちゃいけない。ピッチに出ている人は全員が責任を背負っている。重みを捉えて戦っている」。自身のキャリアも左右する舞台だが、頭にあるのはチームのことだけ。3回戦以降に向けても「自分のことよりもチームのこと、明治のことを考えて戦いたい」と決意を述べた。
(取材・文 竹内達也)
●第72回全日本大学選手権(インカレ)特集
Source: 大学高校サッカー
コメント