初出場校対決の国立開幕戦。広島国際学院が早稲田実を2-0で下し、全国大会初勝利!

前半28分、広島国際学院高FW野見明輝が先制ゴール
[12.28 選手権開幕戦 早稲田実高 0-2 広島国際学院高 国立]

 第102回全国高校サッカー選手権が28日、東京・国立競技場で開幕した。16大会ぶりとなる初出場校同士の国立開幕戦は、広島国際学院高(広島)が2-0で早稲田実高(東京B)に勝利。全国大会初勝利を飾った。

 今夏のインターハイに続いて夏冬連続で全国大会初出場の広島国際学院に対し、早稲田実は夏冬通じて全国大会初出場。その早稲田実が先にビッグチャンスを迎える。前半開始50秒、相手DFのミスで抜け出したエースFW久米遥太(3年)が左足シュート。さらに3分にもショートカウンターから久米が抜け出して右足を振り抜く。

 東京都予選決勝で早稲田実は開始32秒で先制点。それを彷彿とさせる連続のチャンスだったが、1度目のチャンスはシュートが枠右へ外れ、2度目の決定機は距離を詰めた広島国際学院GK片渕竣介(3年)に阻まれてしまう。

 だが、早稲田実も譲らない。広島国際学院は6分に右サイドを抜け出したFW野見明輝(3年)が右足シュートを枠へ飛ばし、直後にもMF長谷川蒼矢(3年)のヘディングパスでMF島川翔汰(3年)がGKと1対1に。だが、このシュートを早稲田実GK高村裕(3年)が足でストップする。

 この後は出足で上回る早稲田実が優勢に試合を進めていた。MF戸祭博登(3年)らが球際で先に相手の前に入ってボール奪取。そして久米やFW竹内太志(1年)が速攻に結びつける。一方の広島国際学院はMF渡邊雄太(3年)やCB茂田颯平主将(3年)のフィードを活用しながら攻めるが、早稲田実の強固な3バックに跳ね返されるなどなかなか押し返すことができなかった。

 それでも、広島国際学院は野見の左足ミドルなどでゴールを目指すと28分に左スローインから先制点を奪う。それまでロングスローを投じていた島川がショートのスローイン。これを受けた左SB岡田康誠(3年)が右足でクロスを蹴り込むと、ゴール前で長谷川が競り勝ち、最後は野見が頭でゴールネットを揺らした。

 この1点が決まったあとは広島国際学院ペースに。長谷川の高さを活かした攻撃などで早稲田実ゴールを脅かす。一方の早稲田実はGK高村が好守を連発。だが、後半8分、広島国際学院は右SB藤井海地(3年)が右サイドからゴールエリアまで届くロングスロー。これを長谷川が頭でゴールへ流し込み、2-0とした。

 2点ビハインドとなった早稲田実だが、エンジのスタンドの後押しを受けて反撃。試合終盤はMF西山礼央主将(3年)のロングスローや交代出場MF野川一聡(1年)のドリブル、右サイドから仕掛けた久米のドリブルシュートなどで国立を沸かせる。だが、GK片渕や茂田中心に集中力高く守る広島国際学院ゴールを破ることができなかった。広島国際学院が2-0で勝利。夏冬通じて全国大会初勝利を飾った。

(取材・文 吉田太郎)


●第102回全国高校サッカー選手権特集
Source: 大学高校サッカー

コメント

タイトルとURLをコピーしました