[1.1 TOYO TIRES CUP 日本 5-0 タイ 国立]
1トップで先発し、90分間フル出場。ゴールこそなかったが、存在感はしっかりと見せた。日本代表FW細谷真大(柏)が体の強さやスタミナ、裏抜けの意識に加え、
ポストプレーでもチャンスをつくり、好印象を残した。
後半29分には左CKのチャンスでMF堂安律が左足でクロス。ニアで細谷が頭でそらしたボールが相手DFに当たってオウンゴールとなり、3-0とリードを広げた。終わってみれば5-0。「前半にセットプレーが決まらなかったのは自分たちも悔しいと思っていた。ハーフタイムには指示もあり、ニアのところには突っ込もうと話していた。そらしてだれかにつながれば良いと思ったが、ゴールにつながって良かった」と振り返った。
細谷自身が前日にも語っていたようにゴールが欲しかったのはやまやまだが、「このチームで初めて90分間出たので、そこに対してはうれしさもありますし、チームが勝てたというのが一番うれしいです」と手応えをつかんだのは間違いない。
特に成長を感じている様子だったのは後半に何度も見せたポストプレー。後半22分にGK鈴木彩艶のストレートキックをセンターサークル付近で受けておさめ、堂安のシュートを演出したプレーは巧みだった。「後半はポストプレーが多くなりましたが、今年はそこにこだわってやってきていたので、この舞台でそれを出せたのはポジティブに捉えても良いのかなと思います」と自らに及第点を与えた。
反省点は裏抜けを狙いながらもボールを受けられなかったこと。「ある程度押し込んだ状態でスペースもなかった。自分もその中でなんとか工夫してボールを受けようと思っていましたが、もう少しチャンスをつくれたのかなと思います」と言う。
試合終了から約2時間後にはアジア杯の登録メンバー26人にも名を連ねた。「ポストプレーや、抜けたあとのパスの選択はうまくいったと思うので、レベルが上がってきたときに自分がどう合わせられるか楽しみ。選ばれれば、プレーの質を上げていくことと、きょうゴールを取れなかったので、ゴールを決めて勝利に貢献したい」と意気込んでいた。
(取材・文 矢内由美子)
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Source: サッカー日本代表
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