[1.2 選手権3回戦 昌平高 2-2(PK5-4) 大津高 駒場]
難敵をPK戦の末に退けた。全国大会常連校となった昌平高(埼玉)は過去最高となるベスト8へと駒を進めた。
3回戦では大津とのプレミア決戦を迎えた。「立ち上がりは前回の試合の課題だったけど、お互いに硬い時間が10分くらい続いたが、それ以降は良い形でやれた」。村松明人監督が振り返ったように、徐々にリズムを生み出していく。
4-2-3-1の2列目に入ったMF前田大樹(3年)、MF西嶋大翔(3年)、MF土谷飛雅(3年)に打ち込まれる縦パスが合図となり、大津ゴールへと迫る。前半37分に一瞬の隙を突かれて先制点を献上したものの、アディショナルタイムに西嶋、前田と鋭い縦パスが2本続くと、最後はフィニッシャーのFW小田晄平(3年)が巧みにネットを揺らした。
後半28分にCKから大津に勝ち越しゴールを奪われたが、直後の31分に3枚替えで勝負に出る。すると、終了間際の38分、途中出場のMF長璃喜(1年)が鮮やかなシュートでゴールを陥れて土壇場で追い付く。そして、PK戦を5-4で制して準々決勝進出を決めた。
「試合全体を考えると、出来は良かったと思うけど、相手のしぶとい守備に苦戦した」という接戦を制して3度目の準々決勝進出。19年、20年ではベスト8の壁に阻まれ、準決勝進出を逃してきた。指揮官が「次も昌平らしく、良いサッカーができればいいと思う」と語ったように、自分たちらしいサッカーを披露して“鬼門”突破を狙う。
(取材・文 折戸岳彦)
●第102回全国高校サッカー選手権特集
Source: 大学高校サッカー
コメント