日本代表DF中山雄太(ハダースフィールド)が4日ぶりに全体練習に合流した。9日に非公開で行われたヨルダン代表との練習試合には左サイドバックで先発したとみられるが、オフ明けの11日以降は「試合に向けたコンディション調整」を理由に別メニュー調整が続いていた。
アジア杯初戦となるベトナム戦を翌日に控えた13日、報道陣の取材に応じた中山は詳細こそ明かさなかったが、「徐々に上がってきているし、もう大丈夫です」と強調。この日の練習は非公開部分も含め、フルメニューを消化したという。
ベトナム戦の出場は不透明だが、「交代枠もあるし、たとえ出られなくても2戦目に向けてイメージを作ることが大事」と指摘。決勝まで勝ち進めば最大で7試合を戦うことになる大会全体を通して、DF伊藤洋輝と競争しながらチームの底上げ、活性化を図ることにもなる。
「(伊藤)洋輝がどう思っているかは分からないけど、1戦目に出たから2戦目は出ないとかではなく、気持ちとしては全試合出る意識で、結果として併用して使われるのならそれは受け入れないといけない」。選手としては当然、全試合プレーするつもりで準備するだけ。「優勝の一員になれればいいし、試合に出てこその選手の価値。多くの試合に出て、優勝したチームの一員になりたい」と力説した。
チームは元日のタイ戦で史上初の国際Aマッチ9連勝を達成。記録を伸ばしていくことがアジアの頂点にもつながっていく。右アキレス腱断裂の重傷でカタールW杯を欠場し、昨年10月に代表復帰を果たしたばかりの中山は「僕は9連勝の途中から入った選手の一人」と表現。「いい雰囲気だけど、いい雰囲気と馴れ合いは紙一重。イレギュラーなこと、予期せぬことが起こる可能性もある。何かあれば刺激できる立ち位置でいられれば」と話した。
(取材・文 西山紘平)
●AFCアジアカップ2023特集
Source: サッカー日本代表
コメント