「楽しみとしか言いようがない。いろんな思いはあります」。24シーズンをFC町田ゼルビアでプレーすることになったGK谷晃生が、J1開幕戦で対戦するガンバ大阪戦への出場に闘志を燃やした。
レンタル移籍の場合、通常は「所属元クラブと対戦するすべての公式戦に出場できない」とする条件を盛り込むことがほとんどだ。谷も湘南でプレーした20年からの3シーズンは、その条件下でレンタル移籍していた。
しかし今回の町田への移籍発表のリリースには、その条件が触れられていなかった。「開幕というのも決まっていましたし、一発目から出られないというのもね。シーズンが始まる上でも、少し難しいなと感じていました」。自らの志願だったことを明かす。
そもそも湘南にレンタル移籍した時から、その希望はクラブに伝えていたという。「湘南に行っていた時もお願いしていた部分があったので、そこは快くなのかは分からないけど、快諾してくれたガンバに感謝したいなと思います」と対戦を心待ちにした。
覚悟を持って湘南からG大阪に復帰した昨季は、開幕からポジションを掴んだものの、途中からGK東口順昭にポジションを譲った。そして8月からベルギー2部のFCVデンデルEHにレンタル移籍。しかしそこでも思うように結果を残すことが出来なかった。
半年での帰国となったことで葛藤もあったようだが、「サッカー選手としての幸せは試合に出て皆さんの前でプレーすることなのかなという風に感じた」と明かす。G大阪はもちろん、複数クラブと話をする中で、新天地としてJ1に初挑戦する町田を選んだ。
「(町田は)クラブとしてもそうですし、チームとしてもプロジェクトを持って大きくしていく段階だと思うし、そこも含めて面白いなと思いました。悩みましたけど、その(海外から戻ってきた)選択をこれからサッカー選手として正解にできればいいなと思います」
23歳の谷だが、J1出場数はすでに100試合を数える。「今まで培ってきたものをピッチの上で、プレーでみせるしかない。チームの中でも大きな存在になっていければ」と話すと、「人としても新しい選手たちと出会って、いろんなものを吸収していきたい」と更なるレベルアップを誓った。
(取材・文 児玉幸洋)
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