浦和レッズは14日、埼玉スタジアム2002で2024シーズンの新体制発表会を行った。新監督就任会見ではペア・マティアス・ヘグモ新監督(64)が「2年契約で来ている」と明かしながら「リーグで優勝することはひとつの目標。2025年のクラブワールドカップで戦うこともひとつ」と意気込みを語った。
ヘグモ監督は1989年に選手兼監督として指導者キャリアをスタートさせ、ノルウェーのクラブや男女代表、年代別代表の指揮官を務めた。00年シドニーオリンピックではノルウェー女子代表監督として金メダルを獲得。13年から16年までにはノルウェー代表も指揮した。21年から昨シーズンまでBKヘッケン(スウェーデン1部)の監督に就き、22シーズンではリーグタイトルも獲得した。
聞かれた質問には明快に答えた。23シーズンの課題であった得点力不足の解消を目指し、「4-3-3のシステムで攻撃的にプレーをしたい」と語る。「守備ではハイプレス、ミドルプレス、ローディフェンスを行いながら、ボールを保持してゲームをコントロールするポゼッションも行う。ボールを奪ったら速く鋭く前に向かう。守備はJリーグも得意だと思う。ただ奪ったときは、相手が整っていないオープンな状態でいかに速攻を仕掛けられるかも大事になる」と局面での考え方を口にした。
練習の7割は攻撃に関連するものと明かす。各ポジションには高い要求も伝える。「ストライカーにはPA内での仕事を期待する。PA内でのシュートから最も多くのゴールが生まれる。少なくとも20得点は期待している」と数字を課した。
唯一、GKについては喜びを語った。「GKを見てうれしく思った。GKコーチのジョアン(・ミレッ)に会って、なぜ浦和のGKがここまで成長しているのか理解した」と笑みを浮かべていた。
(取材・文 石川祐介)
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