14日のアジア杯初戦ベトナム戦(○4-2)で90分間プレーした日本代表MF伊東純也(スタッド・ランス)だが、19日の第2戦イラク戦の出場に支障はないようだ。17日の練習後、報道陣の取材に応じた伊東は「選手としてはみんな試合には全部出たいと思う」と笑顔で口にし、「中4日なので大丈夫。選手にとっては問題ない」と出場に前向きな見通しを語った。
カタールW杯で全4試合に出場し、DF吉田麻也に次ぐ出場時間を記録した伊東。30代で迎える第2次森保ジャパンでもそのタフさは変わらず、ここまでただ一人国際Aマッチ10試合に出場している。14日のベトナム戦にも右サイドで先発し、試合途中から左サイドに移ってフル出場。2列目より前の攻撃陣では唯一、キックオフからタイムアップまでピッチに立ち続けていた。
今大会の日本代表は選手を大幅に入れ替えながら戦う方針を定めており、イラク戦の起用は回避される可能性もある。それでも伊東は「(起用など)いろんなことは監督が決めること」と口にしつつ、自身の連戦出場には「中4日なので別に疲れはない」と前向きだ。
対戦相手のスカウティングはすでに行っており、伊東は「守備もしっかりしているし、球際強いチーム。直近の試合ではほとんど1-0だったり、強い国とも拮抗した試合をしている」と分析。「ベトナム戦は縦に突破してクロスというシーンはほとんどなく、クロスも1本か2本しか上げていないので、その回数を増やさないといけない。もっとボールを受けて積極的に増やしていきたい」と意気込みを語る。
ベトナム戦では大外で待つ自身にボールが入らず、試合後には「もっと何回か(パスを自分に)出せる場面があった。そういうところでシンプルにサイドを使えればもっと上手く崩せる自信はあった」と課題を口にしていた伊東。その後、右CBを務めていたDF板倉滉(ボルシアMG)とは「なるべく前につけてほしい」とすり合わせも進んだという。
また、もしベトナム戦のように意図的にマークが集まった場合についても「うまく中を使ってからサイドに出したり、ワンタッチでもらえればというのもある」とイメージを共有。一方、伊東自身もパスを受けるため、中央に絞ったり、低い位置に降りたりするのではなく、より強みが出るサイドの役割に集中していく構えだ。
「ボールが受けられなくて中とか落ちたりしてしまったので、もっと我慢してサイドに張っていてもよかったと思う。うまく受けられればなんでもできる状況だったので。自分の良さが出るのはサイドで受けたところだと思うので、なるべく外で我慢して、味方を信じてボールが来るのをうまく引き出せたらと思う」。課題の残った初戦を糧とし、森保ジャパンの躍進を牽引してきた右サイドの復活に期待だ。
(取材・文 竹内達也)
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Source: サッカー日本代表
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